オフィスの作業効率を担うプリンターには、印刷速度が求められる。一般的に速度を重視する場合はレーザープリンターがよしとされるが、この場合はランニングコストがネックとなる。その点、日本HPのインクジェット複合機『X576dw』は、用紙幅全体を一度に印刷できる固定ヘッドの採用により、レーザープリンターを超える印刷速度を実現。インクジェット機ならではのコスト性能と印刷速度を両立している。

『X576dw』は、インクジェット方式ならではのコスト性能と、レーザー機を超える印刷速度を兼ね備えた複合機だ。ヘッドには、用紙幅全体を一度に印刷できる固定ヘッドを採用。印刷時には用紙のみが送られる機構により、毎分70枚の印刷速度を実現している。これは同価格帯のレーザープリンターの3倍以上に相当する速度だ。また、レーザー機とは違ってウォームアップに時間を要しないため、ファーストプリントも最速で9.5秒。緊急の印刷もすぐに実行できる。ヘッドのノズル数が42,240に及ぶこともあり、印刷の精度も高度だ。独自の技術により、インクを均一な重量、スピード、角度で噴射することで、高精細の写真や文書を出力できる。また、新開発の顔料インクの採用は、かすれや水、マーカーのにじみに強く、長期間印刷品質を保持してくれる。
1枚あたりの印刷コストは、モノクロで1.5円、カラーで7.5円と、レーザー機の半分程度。速度とコストの両面で、オフィスの作業を支えてくれる。
本体には標準で500枚の給紙トレイが搭載されており、生産性も高い。ADFを搭載するほか、自動両面印刷にも対応しているため、作業の手間も大幅に軽減してくれる。操作系統は、4.3インチのカラータッチスクリーンにまとめられている。アイコンを見て直感的に各機能を利用できるため、操作性も優秀だ。
他機器との連携機能も豊富で、メールの添付ファイルを直接印刷できるHP ePrintや、iPhoneやiPadからワイヤレスで印刷できるAirPrint機能を搭載。アクセスポイントを経由せずに直接他機器から印刷できるダイレクトプリントにも対応している。USBポートにUSBメモリーを接続し、中のファイルを直接印刷したり、スキャンファイルをUSBメモリ側へ保存したりも可能だ。
高速印刷と低コストを両立し、機能も豊富な『X576dw』を、ぜひおすすめいただきたい。
製品名 | HP OfficeJet Pro X576dw |
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印刷方式 | オンデマンド型サーマル・インクジェット |
プリント解像度 | 最高2,400×1,200dpi |
プリント速度 | ISO モノクロ: 約 42枚/分、カラー: 約 42枚/分、最高モノクロ: 約 70枚/分、カラー: 約 70枚/分 |
スキャンセンサー | CIS |
スキャン解像度 | 光学解像度1,200x1,200dpi |
コピー速度 | モノクロ: 標準約 42枚/分、カラー: 標準約 42枚/分、最高モノクロ: 約 70枚/分、カラー: 約 70枚/分 |
連続コピー枚数 | 99枚 |
インターフェイス | USB2.0×2,ホストUSB×1、10Base-T/100Base-TX LAN、IEEE 802.11g/b/n |
本体寸法(W×D×H) | 517x 399x517mm |
本体質量 | 24kg |