10月からのマイナンバー制度開始に伴い、自治体ではカードプリンターの需要が高まっている。マイナンバーカードの記載事項に変更が必要な場合、追記のために裏書業務が増加するからだ。キヤノンの『CX-M1700』は、そういったニーズに応えるカラーカードプリンターだ。紙やプラスチックなど、素材が異なるカードが対象であっても、アタッチメントを使うことなく印字できる。インクジェット方式のため、個人情報の漏えい防止にも配慮されている。

『CX-M1700』は、マイナンバー制度導入後の自治体の業務を想定したカラーカードプリンターだ。マイナンバーカードには、紙素材の通知カードと、プラスチック素材の個人番号カードがあるが、素材が異なるカードであっても、特別なアタッチメントを装着することなく、そのまま印字できる。また、特別永住者証明書や在留カード、住基カードへの印字も可能だ。
印刷にはインクジェット方式を採用。使用済みインクリボンに印刷の痕跡が残る熱転写方式とは異なり、個人情報漏えいのリスクが少なく、インクリボンの廃棄コストも削減できる。印字品質も高く、同社独自のインクジェット技術により、1,200dpiの高精細印字を実現。これにより、カード類の狭い印字枠にもシャープな印字が可能となっている。インクも耐水性に優れた顔料インクを採用しており、多少水に濡れても、文字の判読ができる。カラー対応なので、赤色の電子公印も印字可能だ。
基本設計も、役所で使用されることを想定されている。サイズは幅134mm、奥行き296mm、高さ250mmと、ボディー側面はA4用紙よりもコンパクトで、窓口のカウンターにもスマートに設置できる。また、稼動音が48dBと静かで、インクやメンテナンスカートリッジの交換も簡単と、業務をじゃましない。
印刷時には、住民記録システムから直接データを出力できる点もメリット。二重入力によるミスを防止できる。また、オプションの専用ソフト「ImageCreate SE」を導入すれば、デザインフォームに文字を直接入力しての出力も可能だ。
マイナンバー制度開始後は、カードへの追記・裏書業務の増大が見込まれる。この準備として、『CX-M1700』をぜひおすすめいただきたい。
型番 | CX-M1700 |
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印刷方式 | インクジェット方式 |
解像度 | 1,200×1,200dpi |
最大印刷可能領域(幅×長さ) | 50×82.6mm |
使用可能用紙 | 個人番号カード、通知カード、特別永住者証明書、在留カード、住基カード※1 |
使用可能用紙サイズ | 54.0×85.6mm |
インターフェイス | USB2.0 Hi-Speed、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T |
稼動音 | 約48dB(A)以下 |
外形寸法(W×D×H) | 296×134×250mm |
本体重量(消耗品を含まず) | 約5kg(AC電源除く) |
無償保証期間 | 1年間 |
※1 変更追記(サインパネル)領域への印字に対応しています。変形した用紙は印刷できない場合があります。個人番号カード、通知カードは対応予定です。