無線LAN対応のA4サイズのモバイルプリンター
ブラザー PJ-673

ラベルプリンターなどの印刷機能付き専用端末であれば、客先を訪ねた際にレシートなどの各種書類を簡単に印刷することができる。しかし、スマートフォンやタブレット端末を使用する場合では、伝票などを印刷することは簡単ではなかった。とはいえ、見積もりや受領証、支払いシミュレーションなど、紙に印刷したい書類は少なくない。そこで提案していただきたいのが、手軽に持ち運びができるモバイルプリンターの導入だ。

無線LANを搭載したコンパクトな筐体。A4対応ながら、本体質量は約480g
本体質量はわずか約480g。A4判が印刷できるモバイルプリンターとしては驚異の小型化を実現。
3D写真

ブラザーの『PJ-673』は、A4サイズに対応したモバイルプリンターだ。本体サイズは幅255mm、奥行き55mm、高さ40mm、充電池を除いた本体質量は約480gと小型で軽量なので、いつも使っているカバンに入れて、日常的に持ち運んでも負担が少ない。見積書や保険の支払いシミュレーションなど、お客様ごとに異なる書類を外出先で印刷する必要がある場合に活用すれば、ビジネスの自由度を広げることができるだろう。

また、同製品は無線LAN機能を搭載している。iPhoneやiPadを業務で使用している場合には、無線LANによってプリンターと接続することが可能になる。ただし、iOSから印刷を行う場合には、アプリの開発が必要になる。同社はSDK(アプリ開発キット)やサンプルプログラムなどを提供しているので、技術的なハードルはそれほど高くないだろう。

高速印刷でストレスフリー。活用シーンに応じて電源を選択可能

モバイルプリンターというと、印刷速度が気になるところだが、『PJ-673』はストレスを感じさせることがない高速印刷を実現している。毎分6ページの印刷が可能なので、複数枚の書類を印刷する際でも、お客さまを長く待たせることがない。また、感熱式なので、インク切れで肝心なときに印刷できないといった不安も払拭できる。インクやトナーを持ち運ぶ必要が無く、インク漏れやトナー漏れを起こす心配も無く、安心して運用が可能だ。

多彩な電源に対応している点も同製品の特長として挙げておきたい。ACアダプターのほかに、ニッケル水素充電池やリチウムイオン充電池がオプションで用意されている。電源確保が難しい場合や、客先で印刷する際に電源を借りにくい場合などは、これら充電池を使用したい。また、車から電源を取ることができるカーアダプターも用意されているので、営業担当のビジネスパーソンやメンテナンスエンジニアなど、自動車移動が多いユーザーも電源を気にすることなく使用できる。

アプリ開発と合わせて、ぜひお客様のニーズに合わせたソリューションとして提案していただきたい製品だ。

主な仕様
製品名 PJ-673
対応OS※1【プリンタードライバー】
Microsoft® Windows® XP、Windows Vista® 、Windows® 7、Windows® 8※2
印刷方式 ラインサーマルヘッドによるダイレクトサーマル印刷方式
印刷速度 約9.4秒/枚、または 31.6 mm/秒※3
印刷解像度 300×300dpi
インターフェイス 【無線LAN】
アドホックモード:IEEE 802.11b
■認証方式(暗号化方式): オープンシステム(なし/WEP)
インフラストラクチャモード:IEEE 802.11b/g/n
■認証方式(暗号化方式): オープンシステム(なし/WEP)、共有キー認証(WEP)、WPA-PSK(TKIP/AES)、WPA2-PSK(AES)※4

【USB】
Ver.2.0 Full Speed準拠
外形寸法(W×D×H) 255×55×40mm
質量 約480g(充電池を除く)

※1  Windows® 8は、Windows® 8.1を含みます。Windows® 8.1 では、無線LAN接続にアドホックモードをサポートしていません。インフラストラクチャモードで接続してください。
※2 最新のプリンタードライバーは、メーカーサイトからダウンロードしてください。Windows® RTには非対応です。
※3 25℃環境下において、ACアダプター使用でJEITA標準パターンJ1(印字率2%)を連続印刷した場合(A4感熱紙PA-C-412を使用)
※4 PJ-673をインフラストラクチャモードでご利用になる場合、メーカーサイトに設定変更の方法を公開しています。

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