使用頻度は減ったとはいえ、固定電話やファクスが依然として重要な連絡手段になっている場合は少なくないだろう。電子メールでのやり取りに対応していない一部の顧客や取引先がある場合にはなおさらだ。オフィス空間を有効に利用するためには複合機の導入が効果的だが、電話機能を搭載した複合機であれば、いっそうの有効活用が可能になる。小規模オフィスだけでなく、店舗や受付カウンターなどでの活用を提案していただきたい。

ブラザーの『MFC-J830DN/DWN』は、「PRIVIO(プリビオ)」シリーズにラインアップされた電話機能を搭載したインクジェット複合機だ。『MFC-J830DN』には1台、『MFC-J830DWN』には2台の電話機が同梱され、最大で4台までの増設が可能だ。よく電話する相手先にワンタッチで発信できる「かんたんダイヤル」や、迷惑電話を音声アナウンス後に自動切断する「おことわり機能」など、電話機能の充実が大きな特長となっている。
ユニークなのは「通信ボックス」を使用して電話回線と接続する点だ。通信ボックスが独立していることにより、電話線の位置を気にすることなく、電話機や本体を自由に配置することができる。また、本体サイズは、幅400mm、奥行き341mm、高さ151mmと、同社従来機と比較して約15%の小型化が実現されている。給紙トレイは本体前面に設置されており、設置場所の選択肢が少ないオフィスや受付カウンターなどで使用する場合には嬉しい点だろう。
『MFC-J830DN/DWN』とPCの接続は、USBまたは無線LANで行う。また、「Brother iPrint&Scan」などの無料アプリが用意されているので、スマートフォンやタブレット端末から印刷することも可能だ。ファクスの送受信はPCからも可能で、クラウドサービスを利用すればスマートフォンでも受信データを確認することができる。無駄な紙出力を抑えることで、ランニングコスト削減と紙資料の保管場所の節約を同時に実現できる。
インクには鮮やかな染料カラーインクと、はっきりとした文字を印刷できる顔料ブラックインクを組み合わせた「できる4色インク」が採用され、1度のインク交換でA4サイズ約500枚のカラー印刷が可能なので、コストパフォーマンスも高い。コンパクトで実用性あふれる複合機として、同製品をおすすめいただきたい。
製品名 | MFC-J830DN/DWN |
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推奨動作環境※1 | 【Windows OS/CPU】 Windows XP 32ビット(×86)または64ビット(×64)のプロセッサー Windows Vista 32ビット(×86)または64ビット(×64)のプロセッサー Windows 7/8/8.1/10 32ビット(×86)または64ビット(×64)のプロセッサー 【Windows ディスク容量】 Windows XPは1.15GB 以上の空き容量 Windows Vistaは1.8GB以上の空き容量 Windows 7/8/8.1/10は1.95GB以上の空き容量 【Macintosh OS/CPU】 Mac OS X v10.8.5~ Intel プロセッサー 【Macintosh ディスク容量】 630MB 以上の空き容量 |
液晶ディスプレイ | 2.7型TFT |
タッチパネル | 有り |
記録紙サイズ | L判~A4 |
給紙トレイ/排紙トレイ容量 | 最大100枚/最大50枚 (普通紙:用紙厚さ 0.08mm~0.15mm) |
インターフェイス | Hi-Speed USB2.0※2、無線LAN |
記録方式 | カラーインクジェット |
電源 | AC100V 50/60Hz |
消費電力※3 | スリープモード時:約1.5W 待機時(電源OFF時):約0.2W コピー時※4:約19W |
外形寸法(W×D×H・突起部を除く) | 400×341×151mm |
質量(インクカートリッジ含む) | 約7.2kg |
※1 CPUのスペックやメモリーの容量に余裕があると、動作が安定します。
※2 USBについては、各対応OSのプレインストールモデルに対応。また、各対応OSのプレインストールモデルからのアップグレード環境にも対応しています。Hi-Speed USB2.0でのご使用は、パソコン側がHi-Speed USB2.0を標準装備している必要があります。また、Hi-Speed USB2.0インターフェイスはUSB1.1の完全上位互換ですので、パソコン側のインターフェイスがHi-Speed USB2.0に未対応でも従来のUSB1.1での転送速度にて動作可能です。
※3 USB接続時の数値です。
※4 画質:標準、原稿:ISO/IEC24712印刷パターン、ADF片面印刷時(ADF非搭載モデルはフラットベッド使用)