大量印刷が必要なビジネスの現場では、印刷速度とランニングコストが課題になる。特にランニングコストは、印刷用紙やトナーなどの消耗品に加え、ドラムなどのメンテナンス用品や保守費用など、トータルコストで考えることが肝要となる。また、ネットワークを通じた情報漏えいに目が向きがちだが、印刷物による情報漏えいも、見逃さずに対応すべき課題だ。コスト面とセキュリティ機能、両方に配慮されたプリンターを選びたい。

ブラザーの『HL-L6400DW』は、高速出力・大量印刷に適したモノクロレーザープリンターだ。印刷速度は最大で毎分50枚なので、急に会議資料などを用意する際にも、余裕を持って対応できる。オプションの増設給紙トレイ、メールボックスを利用することで、最大で2,650枚の給紙に対応し、紙の補充頻度も最小限に抑えることができる。対応する用紙はA4サイズの普通紙に加え、厚紙やはがきにも対応できる多目的トレイが用意されており、多様な用紙への大量印刷が可能だ。
ランニングコストに関しては、約60万枚の高耐久性が保守コストの軽減に貢献している。さらに、トナーとドラムを分離する構造を採用。消耗品であるトナーと、メンテナンス品であるドラムを、効率的に交換することが可能になり、1枚につき約2円という低コスト印刷を実現している。
『HL-L6400DW』のセキュリティ機能についても注目しておきたい。パスワード入力によって印刷を開始する機能を搭載し、第三者に印刷物を見られたり、印刷物の取り忘れによる情報漏えいを防止することが可能だ。また、透かし印刷を行うウォーターマーク機能も、情報漏えい対策として有効だ。「社外秘」などの文字を印刷することで、セキュリティ意識を向上させる効果も期待できる。さらに、ユーザー名などを印刷するID印刷機能を利用すれば、いっそうの意識向上が可能になる。
そのほか、許可されたPC以外からのアクセスや印刷を制限するIPフィルター機能を活用すれば、機密情報を保護すると共に、不正印刷の防止による経費削減にも効果的だ。企業の導入にはもってこいの同製品を、コスト面とセキュリティ機能を中心にご提案いただきたい。
型番 | HL-L6400DW |
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印刷速度※1 | モノクロ 最高50枚/分 |
ランニングコスト※2 | モノクロ 約2円/枚 |
記録紙トレイ | 多目的:50枚 標準:520枚 最大:2,650枚 |
用紙サイズ | 多目的トレイ:ユーザー定義サイズ (幅76~215.9mm、長さ127~355.6mm) 標準/増設給紙トレイ※3:A4、レター、B5、A5、A5(横置き)、A6、はがき※4 |
インターフェイス | USB 2.0:Hi-Speed USB 2.0※5 有線LAN:10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T 無線LAN※6: IEEE802.11b/g/n |
プリント解像度 | True1,200×1,200dpi 2,400×600dpi(HQ1200)※7 |
印刷装置寿命 | 約60万枚/5年間 |
対応OS | Windows® XP(SP3のみ)/XP Professional x64 Windows Vista® Windows® 7 Windows® 8/8.1 Windows® 10 Windows Server® 2003/2003 x64/2008/2008 R2/2012/2012 R2 |
外形寸法(W×D×H) | 400×396×288mm |
質量 | 13.2kg(消耗品含む) |
※1 用紙サイズはA4。標準記録紙トレイからの場合。用紙サイズやデータ量により遅くなることがあります。
※2 TN-62J使用時、A4/JIS X 6931公表値です。同梱のトナーはスタータートナー(約8,000枚)です。ドラムを含むトータルのランニングコストは2.5円/枚となります。
※3 オプション装着の増設記録紙トレイからのA5(横置き)、A6、はがきの給紙はできません。
※4 ご使用できるはがきは、日本郵便株式会社製 通常郵便葉書です。往復はがき、インクジェットプリンター用はがき、私製はがきはご使用できません。また、絵入りのはがきなど、使用されるはがきの条件によっては、用紙の搬送性能や印字品質に影響を及ぼす場合があります。
※5 Hi-Speed USB 2.0での最大転送速度に対応する為には、パソコン本体のインターフェイスおよび接続ケーブルがHi-Speed USB 2.0に対応している必要があります。また、Hi-Speed USB 2.0はUSB 1.1と互換性がありますので、パソコン側がHi-Speed USB 2.0に未対応でも、従来のUSB 1.1での転送速度にて動作可能です。
※6 有線/無線ネットワークの両方に対応していますが、接続は排他的(有線/無線のどちらか一方)になります。対応認証方式は、共有キー認証WPA-PSK/WPA2-PSKです。対応暗号化方式は、WEP(64/128ビット)/TKIP/AESです。WPS®を使う場合、アクセスポイントもWPS®に対応している必要があります。
※7 HQ1200テクノロジーにより印字スピードを落とさずに1,200dpi相当の画像を実現します。