日常的に使用する紙資料のほとんどがA4サイズという職場は少なくないだろう。また、経費削減のために、社内向けの資料は基本的にモノクロで印刷するといったオフィスも多い。カラー印刷やコピー、ファクス、スキャンは、フロアで共用する大型の複合機で行うといった運用もある。しかし、カラー印刷とそのほかの業務では、作業頻度が異なるのが実情ではないだろうか。その場合は、身近にモノクロ複合機を設置することで効率化とコスト削減を図りたい。
キヤノンの『Satera MF249dw(以下、MF249dw)』はA4サイズに対応したモノクロレーザー複合機だ。印刷のほかには、コピー、ファクス、スキャンと充実した機能を搭載。日常業務のほとんどをカバーできるので、課やグループ用の複合機として導入すれば、共用の複合機までの移動時間が不要になり、生産性の向上が期待できる。両面対応ADFが搭載され、モノクロ機ながらもカラー対応のスキャン機能を搭載しているので、カラー原稿のスキャンも問題なく行えるのは嬉しい点だ。
大きな特長としてはセキュリティ機能の強化が挙げられる。IEEE802.1X、SSL、SNMPv3といった主要なプロトコルに対応し、幅広い業種で導入が可能。また、「リモートUIアクセス認証番号機能」により、アクセスする際のパスワードを設定することで第三者からの不正アクセスを防止する。さらに意図しない情報漏えいを未然に防ぐため、ファクス送信の際には宛先番号の再入力を促したり、アドレス帳に暗証番号をかけたりと、誤送信を抑制する機能も充実している。
今や無線LANへの対応は標準機能といってもよいが、『MF249dw』ではモバイル機器との連携も強化されている。無線LANアクセスポイントを用意することなく、最大5台までのスマートフォンやタブレット端末と直接接続することができる。SOHOや小規模の営業所などに導入する際には、導入コストを抑えることが可能だ。さらに、運用コストを削減する機能として、「応用コピー機能」を搭載。両面印刷とページ集約により、最大で8ページを1枚の用紙に印刷することも可能で、印刷用紙の無駄を省くことができる。
「Satera」シリーズでは初めて、PCやモバイル端末から不要な文書の削除ができる「見るだけFAX」機能も搭載されており、必要な文書だけを印刷することでさらなるコスト削減が可能だ。充実の機能とコスト性能に優れた『MF249dw』を、オフィスの基幹導入として提案していただきたい。
型番 | MF249DW |
---|---|
形式 | デスクトップ |
原稿台方式 | 固定式 |
原稿サイズ 縦×横 | ■原稿台 A4(最大216×297mm) ■ADF(自動原稿送り装置) A4/B5/A5/B6/レター/リーガル(最大216x356mm、最小148x105mm) |
用紙サイズ | ■給紙カセット A4/B5/A5/レター/リーガル/郵便(往復)はがき※1/封筒※2/ユーザー定義サイズ(幅77~216mm、長さ148~356mm) ■手差しトレイ A4/B5/A5/レター/リーガル/郵便(往復)はがき※1/封筒※2/ユーザー定義サイズ(幅77~216mm、長さ127~356mm) |
用紙の種類 | 普通紙/厚紙/再生紙※3/郵便(往復)はがき※1/封筒※2 質量:カセット・60~163g/m²、手差しトレイ・60~163g/m² |
両面印刷可能用紙サイズ※4 | A4/レター/リーガル |
インターフェイス | USB2.0 Hi-Speed、100Base-TX/10Base-T、IEEE802.11b/g/n |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 最大時:840W 通常スタンバイ時(平均):約5.4W スリープ時(平均):約1.7W(有線)、約2.2W(無線) |
本体寸法※5(W×D×H) | 390×378×360mm |
本体重量(トナーカートリッジ含む) | 約13.7kg |
※1 インクジェット用の郵便はがき/郵便往復はがきは使用できません。
※2 長形3号、洋形長3号に対応。封筒は、材質の違いや張り合わせなどの違いによって、正常に印刷が行われない場合があります。糊付けの封筒、封筒の裏面への印刷はできません。(ハート社製レーザービームプリンター用封筒推奨)
※3 推奨紙以外の用紙では正常に印刷されない場合がございます。また、本体や用紙の状態により、印刷位置にずれが起こることがあります。
※4 両面印刷の対応用紙は、普通紙・再生紙のみとなります。
※5 ADF、操作パネル、排紙トレイ、給紙カセットを閉じたときの寸法。