ビジネス向けの複合機に要求される機能は多彩だ。プリント・コピー・スキャンといった基本機能はもちろん、書類や資料の内製化が進む現在では、フチなし印刷やCD-ROMのレーベル印刷などの付加機能があるとユーザーの満足度はより高まる。さらに、ランニングコストと使い勝手の良さもこれまで以上に重要視されている。特に、必ず発生するインク交換の手間は、なるべく少なく、簡単であるのが嬉しい。「大容量インクタンク」なら、その手間を最小限に抑えることができる。
エプソンの『EW-M770T』は、多彩な機能をコンパクトな筐体に搭載したA4カラーインクジェット複合機だ。顔料インク(ブラック)と染料インク(フォトブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)によって、文書と写真の高精細印刷を両立している。注目したいのは、「大容量インクタンク」だ。1回のインク補充で、A4サイズのカラー印刷で約5,000ページ、フォトブラック印刷なら約11,500ページの印刷が可能だ。印刷コストはA4カラーで約1.3円、モノクロで約0.5円なので、大量印刷が必要な場合は大きなコスト削減効果が期待できる。
同製品はオペレーションについても、さまざまな配慮が施されている。大容量のインクタンクを本体前面に配置し、インク残量が一目で確認できるので、アラートが表示されたり印刷にカスレが生じたりする前に、インクの補充を行うことができる。また、タンクとインクボトルの注入口の形状がインクの色ごとに異なっているので、入れ間違いが起こる心配もない。さらに、給紙は前面の2段トレイと、背面トレイから行える3Way方式を採用しているので、印刷用紙サイズ変更の手間を省くことができる。
『EW-M770T』には、四辺フチなし印刷、ディスクレーベルプリント、自動両面印刷、SDメモリーカードスロットの搭載など、これまでにユーザーから特に強い要望のあった機能が搭載されている。さらにスキャンとコピーも行える複合機ながら、収納時の筐体サイズは幅425mm、奥行き359mm、高さ161mmとコンパクトにまとめられている。使用時でも、奥行きが598mm、高さが196mmなので、SOHOなどの設置スペースを節約したいオフィスでも、置き場所に困ることはないだろう。
リーフレットなどの販促用ツールはもちろん、会議資料などもカラー文書の方が見た目にも鮮やかだ。コストを過剰に意識することなく印刷できる環境は、ユーザーのストレスの軽減にもつながる。同製品の導入によるオフィス空間の有効活用と、印刷コストの低減を提案していただきたい。
機種名 | EW-M770T |
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形式 | デスクトップタイプ |
カラー対応 | フルカラー |
LCDパネル | 2.7型 |
解像度 | 最高:5,760×1,440dpi※1 |
連続プリント速度(A4)※2 | ■カラー 約10ipm/PPM最速値:約32枚/分 ■モノクロ 約13ipm/PPM最速値:約32枚/分 ■両面プリント カラー:約4.5ipm/モノクロ:約5.5ipm |
自動両面プリント | 標準対応※3 |
インターフェイス | Hi-Speed USB※4 100BASE-TX/10BASE-T IEEE802.11b/g/n※5 |
メモリーカードスロット | SDメモリーカード |
プリントサイズ | 【標準】 ■上トレイ (1)写真用紙:ハイビジョン/KG/2L判/L判※6 (幅89.0~102.0mm×長さ127.0~181.0mm※7) (2)ハガキ※8 ■下トレイ (1)単票紙:A4~A6/リーガル/レター/六切/ハイビジョン/KG/2L判/L判/ユーザー定義サイズ※9 (幅89.0~215.9mm×長さ127.0~1,200.0mm※7) (2)ハガキ※8:ハガキ/往復ハガキ※10 (3)封筒:洋形封筒1~4号※11※12、長形封筒3号/4号※11※13※14 ■手差し給紙 (1)単票紙:A4~A6/リーガル/レター/六切/ハイビジョン/KG/2L判/L判/ユーザー定義サイズ※9 (幅89.0~215.9mm×長さ127.0~1,200.0mm※7) (2)ハガキ※8:ハガキ/往復ハガキ※10 (3)封筒:洋形封筒1~4号※11※12、長形封筒3号/4号※11※13※14 |
電源 | AC100±10%※15、周波数50/60Hz |
消費電力 | コピー時:約16W レディー時:約4.2W スリープモード時:約1W 電源オフ時:約0.1W |
プリント方式 | インクジェット(MACH)方式 |
使用環境 | 温度:10~35℃ 湿度:20~80%(非結露) |
大きさ(W×D×H) | 使用時:425×598×196mm
収納時:425×359×161mm |
質量(本体のみ、消耗品含む) | 約8.0kg |
無償保証期間 | 1年間(持ち込み修理) |
※1 最小1/5,760インチのドット間隔で印刷します。
※2 連続プリント速度、ファーストプリント時間の測定データおよび測定条件につきましては、メーカーサイトをご覧ください。
※3 自動両面プリント可能な用紙は、両面上質普通紙<再生紙>、ビジネス普通紙の場合、A4のみ。コピー用紙、事務用普通紙の場合、A4、B5、レター、ユーザー定義サイズ(幅182~215.9mm、長さ257~297mm以内)となります。
※4 Hi-Speed USBでのご使用は、パソコン側でHi-Speed USBに対応している必要があります。また、Hi-Speed USBインターフェイスはUSB完全上位互換なので、USBとして使用可。
※5 無線LANと有線LANを同時に使用することはできません。IEEE802.11nでは2.4GHz帯のみ使用可。
※6 坪量:純正用紙 最大300g/㎡
※7 片面印刷時
※8 写真を貼り合わせたハガキや、絵ハガキなどの厚手のハガキは、正常に紙送りできない場合があります。
※9 坪量:普通紙64~90g/㎡、純正用紙 最大300g/㎡
※10 折り目がないもの。
※11 パソコン印刷時のみ使用可能。
※12 宛名面のみ印刷可能。
※13 長形封筒はフラップ(ふたののりしろ部分)を開いた状態で印刷してください。アプリケーションによっては詳細設定が必要な場合があります。
※14 Windows®のみ対応。
※15 付属の電源ケーブルは100V用です。