プリンターはオフィスに必携の製品ではあるが、業務形態によっては過剰な性能は不要で、コストパフォーマンスを求められるケースも多い。ブラザーの『DCP-J572N』は、PRIVIOシリーズのスタンダードモデルに位置する複合機で、シンプルな機能を求める現場に有用だ。一般的によく使われるプリンター・スキャナー・コピーといった機能を標準で備え、印刷速度は上位機種にも引けを取らない。小規模オフィスや店舗での使用にマッチする製品といえる。
『DCP-J572N』は、プリンター・スキャナー・コピーといった機能を備えるA4対応インクジェット複合機。PRIVIOシリーズのスタンダードモデルに属し、ADFやNFCといった機能こそないものの、上位機種に匹敵する基本性能を実現している。A4カラーでの印刷速度は6ipmと、10ipmの上位機種には譲るが、モノクロでの速度は12ipmと同等。書類の出力に限っていえば、十分に快適な運用ができる速度といえる。
インクにはシリーズ共通の「できる4色インク」を採用。マゼンタ・シアン・イエローには写真に強い染料インク、ブラックには文書向けの顔料インクを用い、色鮮やかな絵作りやシャープなテキスト出力を実現。インクの液滴サイズも微細で、きめ細やかなプリントを可能としている。インクコストはA4カラー1枚あたり約8.4円と安価で、1回のインク交換で約375〜500枚の出力が可能と、生産性も上々だ。自動両面プリントにも標準で対応するほか、「インク節約モード」で輪郭を強調して色を淡くしてインクの消費量を抑えることもでき、経費節減に一役買ってくれる。
従来機比で体積が16%削減されたコンパクトさも魅力の1つだ。手狭なスペースでも設置しやすいうえ、無線LAN接続にも対応しているため自由度も高い。スマートデバイスからのワイヤレスプリントや、SDカードを本体に挿入してのダイレクトプリント、クラウドサービスに直接アクセスしてのデータ出力など、PCレスでの運用も可能となっている。
そのほか、オリジナルの無料ダウンロードコンテンツも充実しており、名刺や各種伝票といったビジネス向けのテンプレートを利用可能。スキャンデータをOffice形式のデータに変換できるクラウド機能も用意されており、幅広く活用できる。低コストで汎用的に使える『DCP-J572N』を、ぜひおすすめいただきたい。
製品名 | DCP-J572N |
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記録紙サイズ | L判~A4 |
給紙トレイ/排紙トレイ容量 | 最大100枚/最大50枚(普通紙:用紙厚さ0.08mm~0.15mm) |
カラープリント解像度※1 | 最大6,000×1,200dpi※2 |
インターフェイス | Hi-Speed USB2.0※3、無線LAN |
記録方式 | カラーインクジェット |
電源 | AC100V 50/60Hz |
消費電力※4 | スリープモード時:約0.7W 待機時(電源OFF時):約0.2W、コピー時※5:約17W |
動作環境 | 温度:10~35℃ 湿度:20~80%(結露無きこと) |
外形寸法(W×D×H・突起部を除く) | 約400×341×151mm |
質量(インクカートリッジ含む) | 約7.1kg |
※1 副走査×主走査の解像度です。
※2 macOSをご利用の場合、最大解像度は3,600×1,200dpiとなります。
※3 USBについては、各対応OSのプレインストールモデルに対応。また、各対応OSのプレインストールモデルからのアップグレード環境にも対応しています。Hi-Speed USB2.0でのご使用は、パソコン側がHi-Speed USB2.0を標準装備している必要があります。また、Hi-Speed USB2.0インターフェイスはUSB1.1の完全上位互換ですので、パソコン側のインターフェイスがHi-Speed USB2.0に未対応でも従来のUSB1.1での転送速度にて動作可能です。
※4 USB接続時の数値です。
※5 画質:標準、原稿:ISO/IEC24712印刷パターン、ADF片面印刷時(ADF非搭載モデルはフラットベッド使用)
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