プリンター性能の向上により、これまでは外注していたカラー印刷も内製化できるようになった。しかし、カラー印刷が必要のない業務や部署もあり、それらの現場においても大量の印刷が必要な場合もある。そのようなシーンに提案していただきたいのが、A4サイズ対応、モノクロ印刷ながらも、高速印刷・大量給紙が可能な複合機だ。ファクスも含めて1台にまとめられるので、オフィススペースの有効活用にもつながる。
キヤノンの『Satera MF521dw』は、印刷、コピー、スキャン、ファクス機能を搭載した、A4サイズ対応のモノクロレーザー複合機だ。印刷速度はA4片面で毎分43枚、給紙枚数はオプションのペーパーフィーダーを装着することで最大で2,660枚まで可能。スリープモードからの復帰時間は、同社従来モデルと比較して約半分の4秒以下に短縮されている。ファーストコピーも6.3秒以下と高速なので、バックオフィスでの大量印刷から、窓口業務などその都度印刷が必要なシーンでも、スピーディーに対応することができる。
同製品には両面同時読み取りADF(自動原稿送り装置)が搭載され、同社「Satera」シリーズで最速クラスのスキャン速度を実現。300dpiで毎分70ページの高速両面スキャンが可能なので、既存の紙資料の電子化や、記入済みの各種用紙の読み取りを効率的に行える。
『Satera MF521dw』には印刷、コピー、スキャンに加え、インターネット経由でドキュメントの送受信を行える「インターネットFAX」機能が搭載されている。業種や業務によっては、ファクスによる連絡が必要という場合も少なくない。しかし、同機能を使用すれば、ファクスを使い続けながらも通信コストの削減が可能になる。
そのほか、5型のカラー液晶タッチパネルが搭載されているので、見やすい画面で直感的に操作が可能。「よく使う設定の登録」を利用すれば、業務に合わせた機能をボタンに割り当てることもできる。2in1両面コピー、スキャン結果の保存先、使用頻度の高い文書フォーマットの印刷などを登録することで、一見地味だが、効果的な業務の効率化が可能だ。
商品名 | MF521dw |
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形式 | デスクトップ |
複写方式 | 間接静電転写方式 |
定着方式 | オンデマンド定着方式 |
読取方式 | CIS |
原稿サイズ(縦×横) | 【原稿台】 A4/リーガル(最大215.9×355.6mm) 【ADF(自動原稿送り装置)】 A4/B5/A5/A6/レター/リーガル(最大215.9×355.6mm、最小105×128mm) |
用紙サイズ | 【給紙カセット】 A4/B5/A5/A5横/A6/レター/リーガル/ユーザー定義サイズ(幅105~215.9㎜、長さ148~355.6㎜) 【手差しトレイ】 A4/B5/A5/A5横/A6/レター/リーガル/郵便(往復)はがき※1/封筒※2/ユーザー定義サイズ(幅76.2~215.9mm、長さ127~355.6mm) |
用紙の種類 | 普通紙/厚紙/再生紙※3/ラベル紙/郵便(往復)はがき※1/封筒※2 (質量:カセット・52~120g/㎡、手差しトレイ・52~199g/㎡) |
両面印刷可能用紙サイズ※4 | A4/レター/リーガル/ユーザー定義サイズ(幅210~215.9mm、長さ279.4~355.6mm) |
給紙容量 | 【カセット】 約640枚(A4普通紙) 【手差しトレイ】 約100枚(A4普通紙)、約50枚(郵便はがき)、約10枚(封筒) 【最大給紙枚数】 2,660枚 |
ADF原稿セット可能枚数(80g/㎡) | 最大50枚 |
インターフェイス | USB 2.0 Hi-Speed、1000Base-T/100Base-TX/10Base-T、IEEE802.11b/g/n |
外形寸法(W×D×H) | 494×464×452mm※5 |
本体重量(トナーカートリッジ含む) | 約20kg |
※1 インクジェット用の郵便はがき/郵便往復はがきは使用できません。
※2 長形3号、洋形長3号に対応。封筒は、材質の違いや張り合わせなどの違いによって、正常に印刷が行われない場合があります。糊付けの封筒、封筒の裏面への印刷はできません。(ハート社製レーザービームプリンター用封筒推奨)
※3 推奨紙以外の用紙では正常に印刷されない場合がございます。また、本体や用紙の状態により、印刷位置にずれが起こることがあります。
※4 両面印刷の対応用紙は、普通紙・厚紙・再生紙のみとなります。
※5 ADF、操作パネル、排紙トレイ、給紙カセットを閉じたときの寸法。