図面やデザイン、ポスターを取り扱う業務では、出力のサイズや仕上がりを重視した製品選びが重要だ。キヤノンの『TX-4000 MFP』は、同社の大判スキャナーと、「imagePROGRAF TX」シリーズのB0ノビ対応プリンターを組み合わせたインクジェットMFPソリューション。建設・土木・設計現場におけるCAD図面の電子化や、コピー、ポスター用途における拡大コピーなどにおいて、高速スキャンによる高い生産性を発揮する。
『TX-4000 MFP』は、「imagePROGRAF TX」シリーズのプリンターとイメージスキャナーを組み合わせたインクジェットソリューション。B0ノビまでの大判に対応し、図面やポスターを複製するなど、設計やデザインの多様なニーズに応えられる。
プリンターとしての特長は、5色フル顔料インク「LUCIA TD」の採用。表面張力の高さが特長で、用紙に着弾したときに広がりにくく、毛羽立ちの少ない精密な線や文字を表現できる。プリントヘッドは、1.07インチ幅、15,360ノズルの6色一体型。リフィル速度の向上により、従来機比で印刷速度を約15%向上している。用紙搬送やカット処理も最適化されており、A1横サイズを約19秒で出力可能。ページ間処理などの印刷シーケンスを最適化することで、連続印刷速度も向上している。
A2サイズ以上のプリンターとしては業界初となる、自動ロール紙セット機能を搭載するなど、用紙の操作性も優秀。ロール紙を本体給紙部に置くだけで用紙が自動的に印刷可能な状態へ調整される。オプションユニットを装備すれば、ロール紙を同時に2本装填して運用することも可能だ。
スキャナーとしては、全読み取り幅を1本のラインセンサーでスキャンする独自の「シングルセンサー」を採用。一般的な製品に比べ、センサー間の画像ズレを抑制し、細線や文字、色を高精度に再現することができる。
さらにセンサーの両サイドから白色LEDを照射し、スキャン画像に安定した光量を与える「デュアルLED光源システム」を搭載。原稿の折り目やシワによってできる影を低減するとともに再現性を高めることができ、古い図面や文書なども高精度で複製可能だ。毎秒152.4mmと読み取りも高速で、スキャンと印刷を並行することもでき、業務の生産性を飛躍的に高めてくれることだろう。
型番 | TX-4000 MFP |
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対応OS | 【Windows】 Windows 7、Windows 8.1、Windows 10、 Windows Server 2008/2008 R2/2012/2012 R2/2016 【Mac】※1 OS X 10.10.5~10.11.x/mac OS 10.12.x~10.13 |
解像度 | 2,400※2×1,200dpi |
動作音 | 動作時約51dB(A)以下、待機時約35dB(A)以下 |
インターフェイス | USB:Hi-Speed USB 有線LAN:10Base-T、100Base-TX、1000Base-T 無線LAN:IEEE802.11n/g/b (Wi-Fiと有線LANは同時使用不可。) |
消費電力 | 動作時107W以下 スリープ時3.6W以下 |
外形寸法(W×D×H) | 1,893×767×1,356 mm |
質量 | 約162kg |
※1 Apple社OSに対応のドライバーはメーカーサイトよりダウンロードしてください。また、Mac OS Xにおけるクラシックモードには対応しておりません。Intelプロセッサー搭載Macには対応しておりますが、Rosetta上の動作は保証しておりません。
※2 最小1/2400インチのドット(インク滴)間隔で印刷します。