写真のブラックのほかにホワイトもラインアップされ、オフィスに合わせて設置可能。ビジネスや学習用に活用できる「定型フォーム印刷」機能もあり、かなり気の利いた多機能コンパクト複合機だ

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キヤノンの『TR9530』は、同社で初めてのA3サイズ対応インクジェット複合機だ。ブラックインクには読みやすい文字を印刷できる顔料インク、カラーインクには高精細な画像の印刷が可能な4色の染料インクを採用した。ビジネス文書からポスターまで多彩な印刷物に対応できる。
高性能なハードウェアを導入しても、PCスキルを持つ人材がいないために、十分に活用できないという例もある。同社が提供する「PosterArtist」は4つのステップで、思い通りのポスターを作成できるツールだが、同製品には、基本機能を搭載した簡易版「PosterArtist Lite」が同梱（無料ダウンロード）されている。豊富なテンプレートを利用できるので、高度なPCスキルを必要とすることなく、小売、流通、サービス、飲食、文教、官公庁など、多彩な業種や業務に対応するポスター作成が可能だ。

また、冊子レイアウト機能を利用すれば、A4サイズの原稿を自動割付して、A3見開きの冊子を作成することができる。ポスターだけでなく冊子も内製化することで、外注費の削減と業務のスピード化が可能だ。

『TR9530』はA3サイズの用紙に対応していながらも、幅約468mm、奥行き約366mm、高さ約193mmとコンパクトな筐体を実現している。SOHOなどはもちろん、コンビニエンスストアの事務所などに設置する場合でも、設置場所に悩むことは少ないだろう。

また、同製品にはADFが搭載されている。最大対応サイズはA4サイズで、20枚までをセットすることが可能だ。伝票などの帳票類や、各種申込み用紙をはじめとして、さまざまな紙資料の電子化を行える。紙資料を電子化することで、紙資料の保管スペースを削減することができ、オフィス空間の有効活用も可能になる。
同製品の導入による生産性向上の実現をぜひ提案していただきたい。