帳票や伝票の出力や、細々とした資料のコピーやスキャンなど、複合機は1台あるとなにかと便利だ。ブラザーの『DCP-J978N-W』は低コストで性能のバランスが良く、小規模オフィスに適した製品といえる。それでいてADFや自動両面印刷、ダイレクトプリントなど多彩な機能を備えており、多くのシチュエーションで役立てられるだろう。
『DCP-J978N-W』は、プリンターとスキャナー、コピー機能を備える、カラー対応A4インクジェット複合機だ。印刷速度は約10ipmと性能は標準的ながら、多彩な機能を備えており、幅広い場面で有用だ。インクには発色が鮮やかな染料カラーインクと、文字がにじみにくい顔料ブラックインクを組み合わせた「できる4色インク」を採用。写真は鮮明に、文書は読みやすいクオリティで出力できる。富士フィルムのインクジェットペーパー専用のモードが搭載されており、写真は特にきれいな仕上がりを実現している。
インクコストも低く、A4カラー文書1枚で8円台。1回のインク交換で、カラーなら約500枚、ブラックならば約375枚の印刷が可能となっている。色調を淡くしてカラーインクの消耗を抑えるインク節約モードを利用すれば、さらにコストを下げられる。また、カラーインクが切れた場合でも、最長30日間は黒インクのみでモノクロ印刷ができ、急なインク切れの際にしばらくしのげるのも便利だ。
標準搭載のADFのように、ユーザビリティに配慮した設計も特長だ。コピーやFAXなどの原稿を、最大20枚まで連続で読み取れるため、作業を効率的に進められる。また、前面用紙トレイの2段構造など、用紙の取り扱いもしやすい。A4用紙とハガキを同時にセットし、容易に切り替えて運用できる。手差しトレイだけでなく、前面トレイも封筒などの特殊用紙に対応しているので、操作時にアクセスしやすい。なお、自動両面プリントにも対応しており、用紙の節約にも貢献できる。
スマートデバイスからのダイレクトプリントや、クラウドからの出力にも対応。低価格帯の製品ながら、幅広い運用ができる点をぜひアピールしていただきたい。
※ ランニングコスト、印刷スピード、インクカートリッジの印刷量についての詳しい算出方法は、メーカーサイトをご確認ください。
製品名 | DCP-J978N-W |
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対応OS | Windows/Mac |
解像度 | カラープリント:最大6000×1200dpi カラーコピー:最大1200×1200dpi |
印刷スピード | A4普通紙:カラー約10ipm、モノクロ約12ipm※1 |
動作音 | 50dBA以下 |
インターフェイス | Hi-Speed USB2.0※2 有線LAN 無線LAN |
消費電力※3 | スリープモード時:約0.9W 待機時(電源OFF時):約0.2W コピー時※4:約17W |
外形寸法(W×D×H) | 400×341×172mm(突起部を除く) |
質量 | 約8.6kg(インクカートリッジ含む) |
※1 ISO/IEC 24734,24735に基づく数値です。
※2 USBについては、各対応OSのプレインストールモデルに対応。また、各対応OSのプレインストールモデルからのアップグレード環境にも対応しています。Hi-Speed USB2.0でのご使用は、パソコン側がHi-Speed USB2.0を標準装備している必要があります。また、Hi-Speed USB2.0インターフェイスはUSB1.1の完全上位互換ですので、パソコン側のインターフェイスがHi-Speed USB2.0に未対応でも従来のUSB1.1での転送速度にて動作可能です。
※3 USB接続時の数値です。
※4 画質:標準、原稿:ISO/IEC24712印刷パターン、ADF片面印刷時(ADF非搭載モデルはフラットベッド使用)