企業などでペーパーレス化への取り組みが進む一方で、官公庁や医療機関など、依然として紙による出力が必要な業務もある。そのような場合に使用するプリンターには、用途ごとに定められた規定の用紙に印刷したり、大量印刷を高速に行いたいといったニーズに応えたりする必要がある。特に高速印刷への対応は、業務効率の向上を実現するだけではなく、待ち時間を減らし、利用者の満足度にも直結するポイントとなる。
キヤノンの『LBP853Ci』はA3サイズに対応したカラーレーザープリンターだ。同製品は、高速印刷に適した大容量給紙モデルで、印刷速度はカラー・モノクロとも毎分46枚を実現している。高速なのは連続印刷時だけではない。「オンデマンド定着方式」を採用することで定着器を瞬時に加熱し、最短で約5.5秒のファーストプリントを可能にした。また、スリープモードからのリカバリータイム4秒、ウォームアップは最短で2秒と、節電を行いながらも、待ち時間の少ない印刷環境を構築することが可能だ。各種証明書や処方箋など、利用者ごとに異なる内容をその都度印刷する場合でも、印刷待ち時間を短縮でき、利用者の満足度向上に貢献することができるだろう。
また、オプションのペーパーフィーダーを増設することで、最大で3,320枚まで用紙をセットすることが可能だ。手差しトレイを含めて同時に6種類のトレイやカセットに用紙をセットすることができる。給紙や用紙交換の頻度が高い場合には、これだけでも大きな省力化効果が期待できる。
『LBP853Ci』は用紙対応力の高さも魅力の一つになっている。対応する用紙は普通紙のほか、封筒、はがき、耐水紙に加え、調剤薬局で使用される薬袋にも印刷可能だ。また最大300g/m2までの厚紙にも印刷できる。
対応用紙サイズも幅広い。手差しトレイを利用すれば、最長で1,200mmの長尺用紙に印刷できるので、長尺ポスターの内製化も実現可能。またB6用紙を縦半分の大きさにしたB6ハーフサイズにも対応しているので、店頭のポップやプライスカードなど、販促ツールの印刷にも対応している。同製品の導入により多彩なシーンでの印刷業務の効率化を図ることを、ぜひ提案していただきたい。
型番 | LBP853Ci |
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対応OS | 【Windows】 Windows Server 2008/2008 R2 Windows Server 2012 / 2012 R2 Windows Server 2016 Windows Server 2019 Windows 7 Windows 8.1 Windows10 【mac】※1 Mac OS X(10.9.5~10.14) |
最大プリント解像度 | 9600dpi相当※2 |
動作音※3 | 動作時:52dB 待機時:30dB |
インターフェイス※4 | 【USB】 USB2.0 Hi-Speed×1、USB2.0 Host×3 【ネットワーク】 1000Base-T/100Base-TX/10Base-T 【拡張スロット】 拡張スロット×1(SDカード用) |
消費電力※5 | 最大:1,500W以下 動作時平均:約970W 待機時:約50W、約12W、約2W ※デフォルト約2W |
外形寸法(W×D×H) | 556×608×403mm |
本体重量(カートリッジを除く) | 約38㎏ |
無償保証期間 | 12ヶ月間(訪問修理) |
※1 Mac OS・Linuxの対応状況についてはメーカーサイトをご参照ください。Windows(64bit版)用ドライバー、Mac OS用ドライバーおよびLinux用ドライバーは、メーカーサイトよりダウンロードできます。
※2 エンジン解像度600dpiにSST(Super Smoothing Technology)や多値処理を行った解像度です。
※3 ISO 7779に基づき測定。ISO 9296に基づく表示騒音放射値LpAm(表示A特性放射音圧レベル(バイスタンダー位置))。
※4 PCとの接続ケーブルは同梱されていません。
※5 電源100V時で本体起動時の瞬間的ピークを除いた時の数値です(本体のみ)。