書類の電子化には、コストの低減や紙資源と保管スペースの節約など、多大なメリットがある。これらをスムーズに実現するには、キヤノンの『DR-M160II』のように、高速なスキャン性能と、大量のスキャンに耐えられる堅牢性の高いボディを備えた製品を利用したい。また、大量のスキャン時に発生しがちな、原稿の斜行搬送といったトラブルを排除する機構が採用されているため、ストレスなくスキャン作業を継続できる点も魅力だ。

『DR-M160II』は、搬送性能に優れる卓上型スキャナーだ。スキャン速度は200dpiで、モノクロ・カラーともに、A4片面で毎分60枚と高速。両面スキャンにも対応しており、同条件で毎分120面のスキャンが可能だ。給紙容量も60枚と多く、原稿を何回にも分けてセットする手間を軽減可能。大量のスキャンを実行する際、サイズの異なる原稿をまとめてセットすると、原稿が斜行して正しく読み込めないトラブルが発生しがちだが、『DR-M160II』の場合は、この問題を、搬送部の左右で独立して回転するフィードローラーの採用によって解決している。もし原稿が斜行した場合に、片方のローラーの回転がストップするため、もう一方のローラー側の原稿が抜ける前に、次の原稿を引き込んで搬送することがなくなる仕組みだ。また、一度に2枚の原稿が送られてしまったときは、リタードローラーが原稿を搬送方向とは逆に回転し、2枚の原稿を確実に分離し、1枚ずつ搬送してくれる。原稿が重送された場合は、センサーが検知して搬送をストップし、再度給紙するリトライ機能もあり、確実なスキャンを実現してくれる。
充実したスキャン画像の補正機能により、スキャンの精度をさらに高めてくれる。サイズの異なる原稿を読み込ませた場合も、サイズを自動で検知し、最適なサイズでデータ化してくれる。原稿が斜行してしまった場合も、画像の傾きを自動で水平に補正。原稿の向きが不揃いであっても、自動で調整がなされる。片面と両面の原稿を連続でスキャンした場合は、白紙面が自動で削除される。ほかにも、原稿がモノクロ・カラーを識別して適正なファイルサイズでデータ化したり、スキャン画像のモアレや裏写りを抑えたりと、編集や補正の手間が少なく、スムーズなスキャンが可能。ハードウェア設計と機能の両面で、スムーズなスキャン作業を実現する『DR-M160II』を、ぜひご提案いただきたい。
型番 | DR-M160II |
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形式 | 卓上型シートスルースキャナー |
センサー | CIS |
光学解像度 | 600dpi |
読み取り速度 | 白黒・256階調グレースケール片面600dpi:20枚/分 24bitカラー片面600dpi:12枚/分 |
原稿サイズ | 幅:50.8mm~216mm 長さ:54mm~356mm(長尺モード時、最大3,000mmまで) |
対応用紙 | 普通紙、NCRペーパー(感圧紙)、バインダー用開穴紙など |
最大トレー積載量(カール量含む) | 60枚(80g/m2紙)かつ、積載高さ10mm以下 |
インターフェース | Hi-Speed USB 2.0 |
対応OS | Microsoft Windows XP(SP3以上)、Windows XP x64Edition(SP2以上)、Windows Vista 32bit/64bit(SP2以上)、Windows 7 32bit/64bit(SP1以上)、Windows 8 32bit/64bit、Windows 8.1 32bit/64bit、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012 R2、Mac OS X 10.7.5、10.8.5、10.9.1 |
消費電力 | 動作時:最大27W以下、スリープモード:1.8W以下 |
外形寸法(W×D×H) | トレー全閉時:280×250×230mm トレー全開時:280×606×366.4mm |
質量 | 約3.2kg(AC アダプター他の付属品を除く) |