プロジェクターの普及によって、大画面に投写された動画を見ることは珍しくなくなった。見慣れた大画面の訴求力を高め、同業他社と差別化するためには、より美しい映像を投写する必要がある。また、3D映像を活用することも効果的なプロモーションになるだろう。プロモーション用途以外でも、例えばスポーツカフェや、博物館のミニシアターなどであれば、美しい映像による差別化が可能になる。

エプソンの『EH-LS10000』は、同社で初めてレーザー光源を採用したプロジェクターで、同社のフラッグシップモデルに位置づけられている製品だ。レーザーダイオード光源を2基搭載することで、sRGBの色域まで忠実に再現し、瞬時に明るさが0lmになる「パーフェクトブラック(完全な漆黒)」にも対応と、幅広い色彩表現を可能としている。3LCD Reflective方式の反射型液晶パネルによって、高いコントラストと滑らかな映像を実現し、バンディング(色の濃淡のムラ)を抑えることにも成功した。
本機の特長は圧倒的な高精細画質だ。1フレームごとに画像を制御することで解像度を向上させる「超解像」やエッジや輪郭の質感を向上させたエプソン独自の「ディティール強調」、オリジナルフレームの中間画面を生成・挿入する「フレーム補間技術」など、高精細で美しい映像を再現するための機能が搭載され、フラッグシップモデルにふさわしい映像の投写が可能になっている。
『EH-LS10000』は同社独自の「4Kエンハンスメントテクノロジー」により、4K映像の投写が可能である点もチェックしておきたい。これは1画素を斜めに0.5画素分ずらして投写することで、解像度を2倍にする技術だ。フルHD映像をアップコンバートすることも可能なので、4K対応映像でなくとも、4K相当の美しい映像を投写できる。また、同製品には「Bright 3D Drice」が搭載されているので、3D映像を投写することも可能だ。プロモーションなどのビジネス用途のほか、博物館や科学館、美術館などでも大いに活用したい機能だ。
さらに上下90%、左右40%のレンズシフトの搭載により、場所を選ばずに設置できる点も見逃せない。最適なレンズ位置を記録できる「レンズポジション登録」機能は、異なる投写条件で使用するユーザーには嬉しい機能だ。
同社のフラッグシップモデルの導入による、効果的な映像の活用を提案していただきたい。
型番 | EH-LS10000 |
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方式 | 3LCD Reflective方式 |
液晶パネルサイズ(対角) | 0.74型ワイドポリシリコンTFT反射型液晶パネル(16:9) |
液晶パネル画素数(横×縦×枚数) | 1,920×1,080×3 |
対応解像度 | 4,096×2,160 |
有効光束(白の明るさ) | 1,500lm(最大) |
カラー光束(カラーの明るさ) | 1,500lm(最大) |
コントラスト比 | 無限※1 |
レンズシフト | 上下90%、左右40%※2 |
投映サイズ(対角) | 30型~300型 |
外形寸法(W×D×H) | 550mm×553mm×225mm(突起物含まず) |
質量 | 約18.0kg |
※1 外光や照明光を遮断した完全な暗室においてスクリーン上の明るさ0lmを実現します。
※2 画面を上下と左右の両方共に最大値にシフトすることはできません。