インターネットを利用したテレビ会議は珍しくないが、より効率的な会議を行うには、資料の共有が重要だ。さらに、ホワイトボードへの書き込みなども、リアルタイムで共有できれば、より深い議論ができるだろう。文教分野でも、板書の重要性が指摘されている。配布資料にはない情報が板書されれば、授業中の学生の集中力を持続させることにもなる。書き込みの共有は、コミュニケーションの新しいスタンダードになるだろう。

リコーの『インタラクティブ ホワイトボード D5510(以下、D5510)』は、複数台で表示と書き込みを共有できるホワイトボードだ。映像出力ケーブルを接続することで、WindowsやMac OSを搭載したPCやタブレット端末のデータを表示することができる。専用ソフトのインストールが不要で、電源を入れるだけですぐに使用できるのはうれしい点だ。また、スタンバイ状態になっても、画面をタッチすれば5秒で復帰するので、ストレスなく使用でき、省エネルギーにも貢献する。
ホワイトボードとして利用する際に気になるのが、電子ペンの書き心地だ。同製品はリコー独自の高速画像処理技術によって、高い追従性と滑らかな描画を実現している。さらに、保護ガラスの厚さや設置位置を工夫することで、ペン先と描画される線の視差(ズレ)を低減しているので、通常のホワイトボードマーカーのように、線や文字を入力できる。
『D5510』には、情報を共有するための多彩な機能が搭載されている。
例えば、テレビ会議システムと連携させることで、会議の画面と映像、資料と書き込みをホワイトボードに表示させて、共有することが可能になる。複数の拠点を結んだテレビ会議では、イントラネットを経由すれば、海外も含めた最大20台の『D5510』で情報を共有することができる。イントラネット経由であれば、専用ソフト「IWB Remote Desktop Software」をインストールしたPCやタブレット端末での閲覧も可能なので、設備投資を抑えながら、効率的なテレビ会議を実現できる。また、表示した画面はマルチページPDFとして保存できるので、議事録への添付など、さまざまな再利用が可能だ。
テレビ会議などで留意したいのがセキュリティであるが、その点もしっかり考慮されている。保存ファイルの暗号化やデータの自動消去など、社内のセキュリティポリシーに則った運用が可能なので、安心して使用することができる。『D5510』の導入による新しいコミュニケーションスタイルを提案していただきたい。
製品名 | D5510 |
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画面サイズ | 55v型ワイド(対角1,387mm) |
最大解像度 | 1,920×1,080ドット |
アスペクト比 | 16:9 |
視野角 | 左右160°/上下160°(コントラスト比≧10) |
保護ガラス | 厚さ:約2.0mm(ARコートあり) |
使用電源 | 100V(±10%)、50Hz/60Hz |
寸法(W×D×H) | 1,360×125×830mm |
本体質量 | 約45kg |
本体保証期間 | 1年間無償保証 |