プレゼンテーションやデジタルサイネージに加えて、プロジェクションマッピングなど、プロジェクターの活用シーンが広がっている。イベントなどのほかにも、複数名で大画面を見ながら共同作業を行うなど、ビジネスでもプレゼンテーション以外の使い方が提案されている。液晶モニターの高精細化が著しいが、高画質のニーズはプロジェクターに対しても同様だ。そこで活用したいのが、4K映像に対応した高輝度プロジェクターだ。

キヤノンの『4K500ST』は、「パワープロジェクター」シリーズに新たにラインアップされた4K映像対応プロジェクターだ。本体サイズは幅約470mm、奥行き533.5mm、高さ175mm、質量は約17.6kgとコンパクトにまとめられているので、設置場所の選択肢が増えるだろう。
解像度は、4Kデジタルシネマ(4,096×2,160)を上回る4,096×2,400画素で、高解像度LCOS(エルコス)パネルと同社独自開発の映像エンジンによって実現している。毎秒60フレームの4K動画の投射が可能なうえ、フルHD画像をアップスケーリング処理して4K映像として投射することも可能だ。また、輝度は5,000lmと高輝度なので、広い会場でも使用できるだけでなく、明るい場所でも鮮明な映像を投射することが可能だ。デジタルサイネージなど、明るい場所で投射したい場合にも安心して使用できる。
『4K500ST』には、新たに開発された光学系が搭載されている。大口径非球面レンズや特殊光学材料を使用することで実現した短焦点ズームレンズによって、スクリーンの高さの1.5倍の位置から視聴しても、画素が目立たないクリアな映像を投射することができる。近距離から高精細映像を視聴できるので、視界いっぱいに映像が広がり、視聴者はバーチャルリアリティーにも似た没入感を感じることができるだろう。アミューズメント用途はもちろん、設計事務所などで内観パースを見せる際などに利用すれば、居ながらにして住居や店舗のイメージを伝えることができる。
また、同製品は最大で4系統の入力に対応しており、同時に1つの画面に投射することが可能だ。さらに、複数のプロジェクターでひとつの映像を投射するマルチ投射にも対応している。プロモーションやデジタルサイネージから、日常のビジネスでの活用まで、お客様のビジネスを推進する提案をしていただきたい。
機種 | 4K500ST |
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映像素子、枚数 | 反射型液晶パネル(LCOS)×3枚 |
LCOSパネル | 画素数:9,830,400画素(4,096×2,400)×3枚 / 総画素数29,491,200 解像度:4K 表示サイズ、アスペクト比:0.76型、15.36:9 液晶駆動方式:アクティブマトリックス方式 |
光源 | タイプ:250-NSHA 明るさ※1:5,000/3,750lm |
映像 | 光学方式:ダイクロイックミラー・PBS色分離合成 コントラスト比:2,500:1 投写距離:最小40型~最大600型(0.9~17.7m)・15.36:9アスペクト時 色再現数:1,677万色(フルカラー) |
接続端子 | DVI-D×4:デジタルPC入力 HDMI×2:デジタルPC/デジタルビデオ入力 ミニジャック×2:音声入力 ×1、音声出力 ×1 ミニジャック×1:ワイヤードリモコン接続 Dsub9:RS-232C接続 USB Type A:ファームウエアアップデートサポート RJ-45:ネットワーク接続(PJ LINK対応) |
規格 | 電源 :AC100-240V:50/60 Hz 騒音レベル※1:39/34dB 内蔵スピーカー:5W、モノラル 消費電力※1:600/470 W 待機電力※2:0.8/0.4 W 使用環境:0℃-40℃ |
外形寸法(W×D×H) | 470×533.5×175mm |
質量 | 17.6kg |
※1 ランプモードがフルパワー/エコ
※2 ネットワーク機能が入(省電力)/切時