建物の外壁や、立体物に映像を投影するプロジェクションマッピングが一般的になってきた。プレゼンテーションはもちろん、イベントや展示会、店頭でのプロモーションなど、プロジェクターの活用シーンは広がっている。特に、インフォメーションやプロモーションに使用する場合には、使用時間は連続・長時間におよぶので、ランニングコストが気になってくる。また、活用シーンの広がりは、設置の自由度も重要なポイントだ。

カシオ計算機『XJ-F100W』は、光源に同社独自のレーザーとLEDを組み合わせたハイブリッド光源を採用したプロジェクターだ。半導体光源を使用することで、水銀不使用だけでなく、輝度3,500lm、光源寿命20,000時間という、高輝度・長寿命を同時に実現している。
同製品の環境性能は水銀フリーだけではない。「インテリジェントライトコントロール機能」を利用すれば、部屋の明るさを感知して、輝度を7段階に自動調整してくれる。店頭でのプロモーションや外光の入る会場でのイベントなど、長時間無人で使用する場合でも、省エネルギー効果が期待できる。また、最短5秒で最大輝度の投影が可能なうえ、電源オフ時のクールダウンも必要がないので、プレゼンテーションやイベントの演出に合わせた投影が可能だ。
『XJ-F100W』は広角1.5倍ズームレンズを搭載し、天井や壁への設置にも対応しているので、プロジェクターの活用シーンを広げることが可能だ。高寿命光源に加え、光学エンジン部分への埃の侵入を抑える防塵設計を採用しているので、メンテナンスの頻度も削減できる。投影方向が360度、自由に設定できる点にも注目したい。設置場所も投影場所も、天井、床、壁と自由に選択できる。さらに、USB給電にも対応しているので、外部電源なしでスティックタイプ端末を使用できる。床に描いた地図に観光情報を投影したり、リラクゼーションルームの天井に環境映像を投影するなど、会議室のプレゼンテーション以外の用途にも提案していただきたい。
同製品の姉妹機には、輝度と無線LAN対応可否が異なる『XJ-F210WN』『XJ-F200WN』『XJ-F10X』『XJ-F20XN』もラインアップされているので、使用場所に合わせた提案をしていただきたい。
製品名 | XJ-F100W |
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明るさ | 3,500ルーメン※1 |
コントラスト比 | 20,000:1 |
台形補正 | 自動:+30°(手動:±30°) |
焦点調節 | 手動フォーカス※2 |
投映レンズ/明るさ:F、焦点距離:f | 光学1.5倍ズームレンズ(手動)、F2.31~2.73 /f18.9~27.2 |
投映画面サイズ | 35~300型 |
投映距離(設置目安) | 60型投映時:1.64m~2.42m 100型投映時:2.81m~4.11m 最短投映距離:0.92m |
入力端子 | RGB:RGBミニD-Sub15ピン×1(YCbCr/YPbPr入力兼用) デジタル入力:HDMI TypeA×2 HDCP対応 音声信号対応 ビデオ入力:コンポジット(RCA)×1、Sビデオ端子×1 音声:RCA×1(R/L)、ステレオミニジャック×1 |
出力端子 | 音声:ステレオミニジャック×1 |
他端子 | USBホスト:DC 5V×1(給電専用) USBファンクション:Micro-USB type B×1※3 制御端子:RS-232C(D-Sub9ピン)×1 |
電源 | AC100~240V、50/60Hz |
消費電力 | ライトコントロール「オン」ライト出力7:165W ライトコントロール「オン」ライト出力1:85W ライトコントロールオフモード:205W ライトコントロールオフモード ノーマル選択時:175W 待機電力:0.12W |
外形寸法(W×D×H・突起部含む) | 299×299×97mm |
質量 | 約3.8kg |
※1 ライトコントロールオフモード
※2 ズーム変更の際、フォーカス調整が必要
※3 ユーザーアップデート用