プレゼンテーションや授業などでの使用に加え、イベント時や店頭でのプロモーションツールとしても、プロジェクターの活用が進んでいる。プロジェクターの導入を検討する場合、スクリーンとの距離が十分に確保できるかや、使用場所の明るさなどが、機種選択のポイントになる。短焦点・高輝度モデルであれば、それまではプロジェクターを設置できなかった場所に設置が可能で、思い通りの場所に大画面を表示させることができるようになる。
キヤノンの『WUX500ST』は、広範囲のレンズシフトに対応した短焦点プロジェクターだ。投影距離1.2mで100型の大型画面を表示できるので、ショーウィンドウのような狭いスペースで使用する際にも大画面を利用できる。レンズシフトは、上75%、左右10%と広範囲に対応しているので、思い通りの場所に映像を表示させることが可能だ。また、スクリーンに対してプロジェクターを正面に設置できないという場合には、4点キーストーン補正が威力を発揮する。画面の四隅を個別に調整することで、スクリーンに対して斜めから投射する場合でも歪みの少ない画像の表示が可能だ。
2台のプロジェクターを使用して大画面を構成する際には、画像の重ね合わせ部分を調整できる「エッジブレンディング」を利用すれば、違和感のないマルチ投写が可能に。画質は反射型液晶パネル(LCOS:エルコス)により、WUXGA(1,920×1,200ドット)、5,000lm、コントラスト比2,000:1の高画質を実現している。医療機関でのX線画像の投影に対応した機能も搭載しており、多分野で活躍できる。
『WUX500ST』は、有線LANに加え、無線LANにも標準で対応している。付属のPCアプリ「Network Multi Projection」を使用することでPCなどと直接接続できるほか、アクセスポイントを経由した接続も可能だ。また、多彩な利用シーンに対応した「モード」が用意されている「NMPJ(ネットワークマルチプロジェクション)」を利用すれば、会議や授業を効率的に行うことができる。「ミーティングモード」では、離れた場所にいる会議参加者のPC画面を、インターネットを介して共有・操作したり、「クラスルームモード」では、複数生徒の端末の画面を同時に表示することが可能だ。そのほか、多数のプロジェクターに同時に同じ画面を投影させる「ブロードキャストモード」も用意されている。
搭載機能を適宜使い分けることで、あらゆるシーンに活用できる同製品をぜひおすすめいただきたい。
機種 | WUX500ST |
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映像素子、枚数 | 反射型液晶パネル(LCOS)×3枚 |
LCOSパネル | 【画素数】 2,304,000画素(1,920×1,200)3枚 総画素数 6,912,000 【解像度(リアル対応)】 WUXGA 【表示サイズ、アスペクト比】 0.71型、16:10 【液晶駆動方式】 アクティブマトリックス方式 |
光源 | 【種類】 280W 超高圧水銀ランプ 【明るさ※1】 5,000/3,460lm |
映像 | 【光学方式】 ダイクロイックミラー・PBS色分離合成 【コントラスト比※2】 2,000:1 【投写距離・サイズ】 最小30型~最大300型(0.35~3.64m) 16:10アスペクト時 【100型投写距離】 1.20m 【色再現数】 1,677万色(フルカラー) |
表示可能解像度 | 【アナログRGB入力時】 1,920×1,200 【コンポーネント入力時】 1,080PsF/1,080p/1,080i/720p/576p/576i/480p/480i 【HDMI入力時】 デジタルPC:1,920×1,200 デジタルビデオ:1,080p/1,080i/720p/576p/480p |
使用温度 | 0~40℃ |
電源 | AC100-240V、50/60Hz |
消費電力(標準/エコ) | 395/295W |
待機電力※3 | 0.6/0.2W |
外観寸法(W×D×H・突起部含む) | 337×415×118mm |
質量 | 6.3kg |
※1 ランプモードがフルパワー/エコ、エコの明るさは計算値。
※2 アイリス機能がハイコントラスト
※3 待機電力設定(LAN ON 省電力、HDBT OFF設定時/LAN OFF、HDBT OFF設定時)