観光地のライトアップやプロジェクションマッピングなど、光を使った演出は珍しいものではなくなってきた。観光地などに限らず、一般の店舗や公共空間でも、プロジェクターを使えば床や壁を利用したプロモーションが簡単に行える。単に映像を投写するだけでなく、円形や窓型の映像が投写できれば活用の幅も広がる。そのためには、空間演出の機能を備えたプロジェクターの導入が効果的だ。
エプソンの『EV-100』と『EV-105』は、光による空間演出に適したレーザー光源プロジェクターだ。筐体カラーがホワイトの『EV-100』とブラックの『EV-105』がラインアップされているので、設置する空間に適したカラーを選択できる。同製品の特長の1つは筐体形状だ。投写部分は円筒形のデザインが採用されているので、さまざまな空間で違和感なく設置できる。設置方法も多彩で、天井設置や床置のほか、オプションの取付金具を用いて配線ダクトに設置することも可能だ。
プロジェクターとしては、解像度WXGA、輝度2,000lm。全白・カラー共に明るさが同じである3LCD方式を採用している。全白の明るさに比べて、どうしてもカラーの明るさが低くなる他の主要方式に比べて、最大3倍の明るさを実現しているのも魅力。またカラーが明るい3LCD方式のプロジェクターの色域(再現できる色の範囲)は、他の主要方式と比較すると最大3倍広範囲となり、より正確な色の再現を可能にする。
撮影時にノイズも少なく、コントラスト比も2,500,000:1と高いため、SNS映えするくっきりと鮮明な投写ができる。また、色温度が3,200~10,000Kのスポットライトとしても使用することが可能だ。ショーウィンドウなどで使用する場合には、必要に応じて使い分けることができるので、狭い空間を有効に活用できる。
※詳細はメーカーサイトをご確認ください。
『EV-100』と『EV-105』には、カラーフィルターや切り抜きフィルターなどが用意されているので、演出意図に合わせた映像を投写することが可能だ。オリジナルの映像コンテンツの制作や、投写スケジュールの設定については、無償で提供されている「Epson Projector Content Manager」を利用することで簡単に行える。そのほか、インターフェイスは有線LAN、無線LAN、HDMI、SDカードが用意され、リモコンで切り替え操作することが可能なので、PCを設置しにくい環境でも簡単に操作できる。同製品の活用が想定される小売店や飲食店、結婚式場などのイベント施設では嬉しい機能だろう。
同製品の導入による、より魅力的な光の演出を提案していただきたい。
型番 | EV-100(ホワイト) EV-105(ブラック) |
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解像度 | WXGA |
方式 | 3LCD方式(3原色液晶シャッター式投映方式) |
有効光束(白の明るさ:lm)※1、※2 | 2,000lm |
カラー光束(カラーの明るさ:lm)※3 | 2,000lm |
コントラスト比 | 2,500,000:1※4 |
色再現性 | フルカラー(約1,677万色) |
投写レンズ | 【明るさ:F】 1.51~1.92 【焦点距離:f(mm)】 18.2~28.4 【倍率】 2.21 【ズーム】 電動 【フォーカス】 電動 |
動作温度 | 5~40℃ |
電源 | AC 100~240V ±10% 50/60Hz |
消費電力(ノーマル/静音)※5 | 173W/118W |
外形寸法(W×D×H)※6 | プロジェクター本体:φ175×260mm 電源ユニット:361×110×65mm |
質量 | 約5.0kg |
※1 JIS X 6911: 2003 データプロジェクターの仕様書様式に則って記載しています。測定方法、測定条件については附属書2に基づいています。
※2 ISO21118:2012の基準で測定しています。
※3 SIDにて規格化されたIDMS(International Display Measurements Standard)15.4に従って、測定しています。
※4 ダイナミックコントラストONの場合。
※5 静音モードを使用すると明るさが低下します。
※6 突起部および電源アダプターカバー含まず。