新型コロナウイルスの感染拡大は、リモート会議の普及を強く後押しした。新型コロナウイルス収束後も、この流れが変わることはないだろう。ワークスタイルとワークプレイスの多様化により、参加者が集まって行う従来型の会議でも、本社と営業所などの遠隔拠点間をつないだり、出張先から参加したりするケースが増えていくと予想される。そのようなシーンで活用したいのが、情報共有をサポートするインタラクティブなホワイトボードだ。
リコーの『RICOH Interactive Whiteboard D7510(以下、D7510)』は、「映す・書く・共有する」をコンセプトにした、同社の「Interactive Whiteboard(RICOH IWB)」に新たにラインアップされた製品だ。75インチの同製品のほか、55インチと65インチの従来モデルも刷新されている。
75V型のタッチディスプレイの解像度は4K(3,840×2,160)なので、入り組んだ図面や図表などを表示する際にも、細部まではっきり見ることができる。タッチ方式には視差が少ないInGlass方式を採用しているので、書き込みもストレスなく行える。
75V型の大画面なので、中会議室や大会議室、セミナールームなどで使用する際に画面が見えにくいといった心配は無用だ。また、スピーカーやディスプレイの操作キーや入出力端子などの配置が最適化され、使い勝手が向上している。
『D7510』を含め、「RICOH IWB」同士は最大20台まで表示画面を遠隔共有することが可能だ。表示内容をWebブラウザーから閲覧したり、「RICOH Interactive Whiteboard Client」を利用して、タブレット端末から書き込んだりすることも可能だ。
さらに、同製品はIP5X相当の防塵仕様を採用している。粉塵が発生する製造ラインや埃が多い倉庫など、オフィス外の環境でも使用できる。テレビ会議システムなどと同製品を併用することで、本社と営業所、営業部門と工場や倉庫などを結んで、情報共有とコミュニケーションを効率的に実現できる。
同製品はスタンドを使用するほか、壁掛けにも対応し、55インチモデルは縦置きすることも可能だ。使用する場所や環境に合わせた画面サイズの製品を選択して、効率的なコミュニケーション環境の構築を提案していただきたい。
型番 | RICOH Interactive Whiteboard D7510 |
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画面設置方向 | 横方向(ランドスケープ) |
画面サイズ | 75v型ワイド |
表示エリア(水平×垂直) | 1,650.3×928.3mm |
表示方式 | VA型液晶方式 |
バックライト | LED方式 |
アスペクト比 | 16:9 |
最大輝度※1 | 440cd/㎡ |
コントラスト比 | 4,000:1 |
視野角 | 左右178° 上下178° |
タッチ位置検出方式 | 光(赤外線)遮断方式 InGlass™方式 |
消費電力 | 使用時消費電力:420W以下 スタンバイ時消費電力:0.3W以下 |
寸法(本体のみ・W×D×H) | 1,733×79×1,045mm |
質量(本体のみ) | 約56kg |
※1 輝度は、入力モードの映像調整の設定などにより変わります。また、輝度は経年により劣化します。一定の輝度を維持するものではありません。