インタラクティブホワイトボードの普及は、授業やプレゼンテーション、会議のスタイルを変えつつある。これまでは手書きで書き写していた情報を即座に表示して、その場で説明を書き加えたり、その内容をすぐさま記録し、共有したりすることができる。情報共有の効率化は、より詳しい授業の説明や、意思決定の速度向上につながっている。特に「1人1台端末の早期実現」を目指す教育現場では、電子黒板への関心が再び高まっている。
アイ・オー・データ機器の『IWB-651EB』は、薄型タッチセンサーを採用した4K対応65型のインタラクティブホワイトボードだ。従来のタッチセンサーでは、センサーとパネル表面までの距離が長いため、パネル表面から離れた場所でも指先やペンを感知してしまい、ユーザーの思い通りに書き込みにくいという課題があった。しかし、同製品では薄型のタッチセンサーを採用、パネル表面に指先などが近づかないと反応しないので、実際の黒板やホワイトボードと同じような書き心地が体感できる。
また、同製品には手のひらでこすると消える「黒板消し機能」が搭載されているので、機能の切り替え操作が不要で直感的な操作が可能だ。このような本物の黒板との間に感じる小さな違和感の解消は、これまでインタラクティブホワイトボードに苦手意識を感じていたユーザーにも受け入れやすくなるだろう。
さらに、同製品は電源を入れるだけですぐに使用することができ、PCなどのほかの機器を用意する必要がない。この点も、ITに苦手意識を持つユーザーには嬉しい点ではないだろうか。
『IWB-651EB』には文部科学省ICT整備方針の「教室の最後方からの視認性を考慮したサイズ」に対応した65型の大画面が採用されている。教室だけでなく、大きめの会議室で使用しても、表示内容が見づらいということはないだろう。また、ノートPCの画面や、書画カメラの映像を表示させ、その上から直接書き込みできるので、授業で問題を表示してその解法を書き込んだり、設計レビューで図面に説明を書き加えたりすることができる。
同製品のタッチパネルは10点マルチタッチに対応していて、Windows PCのタッチパネルとして使用することも可能だ。PCを操作してから、インタラクティブホワイトボードで説明をするといった操作が必要なくなるので、授業やプレゼンテーションをスムーズに進めることができる。授業やセミナー、プレゼンテーションやミーティングなど、多彩なシーンでの活用が期待できる同製品には、遠隔授業についてのホワイトペーパーやデモンストレーションも用意されているので、文教分野の関係者には併せて紹介していただきたい。
型番 | IWB-651EB |
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パネルサイズ | 65型(可視領域64.5型) |
表示方式 | Super MVA |
最大表示解像度 | 3,840×2,160 |
最大表示色 | 約10.7億色 |
視野角度 | 上下:176° 左右:176°(CR>10) |
最大輝度 | 350cd/㎡ |
応答速度 | 8ms[GTG] |
映像入力端子 | HDMI 正面×1 HDMI 背面×2(4K 60Hz、HDCP2.2) DisplayPort 背面×1 アナログRGB 背面×1 |
スピーカー | 10W+10W |
USBポート | USB Bコネクター 正面×1、背面×1 USB2.0コネクター 正面×1、背面×2 |
LAN端子 | RJ-45×1(100BASE-TX/10BASE-T) |
Wi-Fi | IEEE802.11b/g/n(2.4GHz) |
保護フィルター仕様 | 材質 強化ガラス 厚さ 4mm 表面硬度 6H(鉛筆硬度) |
タッチパネル仕様 | 入力方式 赤外線遮断方式 通信方式 USB2.0 備考 10点タッチ対応 |
外形寸法(W×D×H) | 約149(W)×9.7(D)×92.5(H)cm(スタンドなし) |
質量 | 約38.0㎏ |
連続稼働時間 | 16時間 |
添付品 | 赤外線リモコン×1、単4形乾電池(動作確認用)×2、タッチペン×2、電源コード(約3m)×1、タッチ用USBケーブル(約5m)、ワッシャー×2、取扱説明書 |
保証期間 | 1年間 |