SOHOなどの小規模ビジネスの場合、データのバックアップの重要性はよく認識していても、実際にきちんと実行できているケースは少ないのが実情ではないだろうか。その原因の一つは、それぞれのPCや外付けのHDDに保存され、データが点在しているために生じるバックアップの煩雑さではないだろうか。それを解消するためには、データの一元管理が有効だ。そこで活用したいのが、社内LANに接続できるNAS製品だ。
バッファローの『LS220DBシリーズ』はSOHOなどの小規模オフィス向けのビジネスNASのエントリーモデルだ。2TB、4TB、6TBの3モデルがラインアップされている。
同社従来製品(LS-WXBL/R1)のデータ転送速度が約43.57MB/sであったのと比較して、同製品では新しいCPUを採用することで約2倍の転送速度を実現している。NASの場合は、複数のユーザーが同時にアクセスする場合があり、転送速度が低下するという課題が、同製品では3ユーザーの同時アクセス時でも約20.65MB/sという速度を実現している。
毎日の業務で使用するNASであればこそ、ストレスの原因になる転送速度の低下は解消しておきたい。
『LS220DBシリーズ』に搭載されている多彩なバックアップ機能にも注目しておきたい。OSがWindowsのPCからNASに自動バックアップできる「簡単バックアップ」が搭載されているほか、NASのデータを別のネットワークストレージや、NASに直接接続したUSB外付けHDDにバックアップすることも可能だ。RAIDはRAID 0とRAID 1に対応しており、万一の際もネジなどをはずすことなくHDDを交換できる。
また、スマートフォンやタブレットPCからインターネット経由でアクセスすることも可能なので、端末の容量不足対策やバックアップ用途に利用することも可能だ。そのほかにもサーバーのバックアップやオンラインストレージとの連携も可能な『LS220DBシリーズ』の導入による、ビジネスデータの確実なバックアップ環境の構築を提案していただきたい。
製品シリーズ | LS220DBシリーズ |
---|---|
HDD容量 | 2TB(1TB×2)/4TB(2TB×2)/6TB(2TB×2) |
RAID | RAID 0/1 |
LANポート | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T(AUTO-MDIX対応) |
USBポート | USB2.0/1.1 |
対応OS | Windows RT 8.1/RT Windows 8.1(64/32bit)、8(64/32bit)、7(64/32bit)、Vista(64/32bit)、XP(32bit) Windows Server 2012/2012 R2/2008/2008 R2 Mac OS X 10.9/10.8/10.7/10.6 |
消費電力 | 最大48W |
外形寸法(W×D×H) | 87×205×128mm(突起部除く) |
質量 | 約2.5kg |