PCと1対1で関係づけることでデータを守るHDD
アイ・オー・データ機器 SHSシリーズ

情報セキュリティにはさまざまな方法が提案されている。一般的には、外部からの侵入を検知したり、データの入出力の監視や、暗号化などだ。このような従来のアプローチとまったく異なった発想で開発されたセキュアなHDDが存在する。それが『SHSシリーズ』だ。HDD内に独自のファイルシステムを構築し、PCと1対1の秘密キーを照合することで、ほかのPCからHDDそのものを認識させない仕組みだ。

OSにHDDを認識させないことで、保存されているデータを保護する
他のPCに接続しても全ての保存データが暗号化され、ウイルス感染の侵入も許さない安心設計
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アイ・オー・データ機器の『SHSシリーズ』はこれまでにないアプローチでデータの保護を実現する外付けHDDだ。

同製品を使用する際には、まずPCに「秘密金庫HDD」をインストールする必要がある。インストールすると、PCと同製品が1対1で対応する「秘密キー」が生成・共有されることになる。この秘密キーの照合によって、HDDはPCを認識し、秘密キーが一致しないPCではHDDが認識されない仕組みだ。これによって、外部からの侵入だけでなく、HDD本体の盗難による情報漏えいも防ぐことが可能になっている。

設定は簡単で、管理する必要があるのは秘密金庫設定済みPCだけなので、企業規模を問わずに、すぐにセキュアな環境を構築できるのは大きな特長だ。作業中の資料やデータの保管や、顧客から預かったデータの一時保管などの用途には特に適している製品といえる。

データのバックアップにまで対応し、情報セキュリティを実現

『SHSシリーズ』には自動バックアップ機能が搭載されている。無償で提供されている「自動転送ツール」を使用することで、秘密金庫設定済みPC以外のPCやNASなどに保存されたデータをバックアップすることが可能だ。設定は容易で、同ツールからバックアップしたいフォルダを指定するだけだ。スケジュールを設定すれば、定期的に指定されたフォルダのデータが秘密金庫設定済みPCに転送され、USB接続された同製品に保存される。

なお、同製品には、1TBと2TBの2つの容量が用意され、それぞれRAID 1に対応したモデルもラインアップされている。営業記録や製造記録、実験データなど、特に重要なデータを保管する際にはRAID対応モデルを提案していただきたい。

主な仕様
型番 SHS-001E/002E/002RAD/004RAD
記憶容量 1TB/2TB
対応OS (日本語版のみ)Windows 8.1/Windows 8(32・64ビット)/Windows 7(32・64ビット)/Windows Vista(32・64ビット)/Windows XP Service Pack3 以降
インターフェース USB 3.0/USB 2.0
外形寸法(W×D×H) 約46×223×155mm (突起部分を除く)
質量 約1.6kg
保証期間 1年
各種取得規格・法規制 VCCI Class A、電気用品安全法(PSE)※電源コード、RoHS指令準拠、グリーン購入法

※2.0TBモデルのみ適合

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