導入しやすい2TBモデルをラインアップしたNAS製品
ロジテック LSV-MS2T/2VKW

増え続けるデータの保管は、管理者の頭の痛い問題だ。計画的にファイルサーバーの増設を行っても、予想外にデータ量が増加する場合がある。高価なストレージを導入するためには、手続きも時間も必要だが、ビジネスの現場にはそれを待っている余裕が無いというケースもあるだろう。その際には素早く導入できるNAS製品の併用も検討したい。小型なので設置場所に困ることもなく、サーバーOSを搭載していれば管理の負担も抑えられる。

Windows、Mac、Linuxでファイル共有。CAL不要で50名まで登録できる
ロジテックのNASだけに搭載されたオリジナルユーティリティ「ロジテックツール」により、Windows Storage Server標準では搭載されていない機能を実現している。
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ロジテックの『LSV-MS2T/2VKW』は同社「LSV-MS2VKW」シリーズに新たにラインアップされた2TBモデルのNASだ。既に4TB、6TB、8TBモデルが提供されているが、2TBモデルが加わることでより柔軟なストレージ増設の提案が可能になった。本体サイズは幅135mm、奥行き225mm、高さ128.5mmとコンパクトなので、置き場所に悩むこともない。

OSにはWindows Storage Server 2012 R2 Workgroup Editionを採用し、Windowsクライアント、Mac OS Xクライアント、Linuxクライアント間でファイル共有を実現できる。また、Client Access License(CAL)が不要で、50ユーザーまで登録することができる点も、導入を容易にしている。そのほか、NAS専用HDD「WD REDシリーズ」を採用することで信頼性を向上させていることに加え、3年間の保証期間が設けられている。オプションとして「データ復旧付きオンサイト保守」をはじめとした多彩な保守メニューも用意されているので、専任の情報システム担当者がいない場合でも安心して導入できる。

リモートデスクトップと独自機能で、運用管理の手間を削減

「LSV-MS2VKW」シリーズは、通常のWindows Serverと同様に管理できることも特長の1つだ。キーボード、マウス、モニターを本体に接続して管理する方法に加え、リモートデスクトップを利用してクライアントPCから管理や設定を行うことができる。さらに、ブラウザーを経由した設定が可能なWebUIも搭載され、シンプルな運用管理を可能にしている。

また、Windows Storage Serverに標準では搭載されていない管理機能を提供する「ロジテックツール」も、管理負担の軽減に一役買っている。メール通知サービスやスケジュール電源管理機能、RAIDビルダーなどを活用することで、管理工数の増加を抑えながらNASを導入することができる。

RAID 0/1に対応し、ACE-CNXによるディスク暗号化機能にも対応している同製品は、一時的なストレージの増設だけでなく、恒久的なストレージとしても提案していただきたい製品だ。

主な仕様
型番 LSV-MS2T/2VKW(2TB)
CPU VIA Eden X2 CPU 1.0+GHz
メモリー 4GB
インターフェイス LANポート:1000BASE-T/100BASE-TX 1ポート搭載
USB3.0ポート:2ポート搭載 (バックアップユニット接続用)※1
USB2.0ポート:2ポート搭載 (UPS、バックアップユニット接続用)
対応RAIDレベル RAID1,0( 簡易ホットスワップ )
HDドライブ構成 1TB×2台
データ領域容量 約960GB (RAID1)
最大データ領域容量※2 約1,920GB (RAID0)
OS Windows Storage Server 2012 R2 workgroup Edition
入力電圧 AC100V 50/60Hz
消費電力 定格:21W
最大:34W
エネルギー消費効率 区分i, 0.0109W/GB
外形寸法(W×D×H・突起部を除く) 135×225×128.5mm
質量 約3.0kg
保証期間 無償保証 3年間

※1 リカバリーDVDなどの起動用には利用できません。
※2 (1GB=1,000,000,000バイト計算):NTFSフォーマット

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