写真は『TS3410DN』シリーズ。リプレース時のデータや設定の移行を簡素化する「マイグレーション機能」や、導入時のRAID設定を約10分で完了できる「高速RAID切替機能」を搭載する。

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テラステーション『TS3010』シリーズは法人向けのNAS。容量は2〜16TB、2ドライブおよび4ドライブのデスクトップモデルと、4ドライブのラックマウントモデルがラインアップされており、環境や規模に合わせて選択できる。1.4GHzのデュアルコアCPUを搭載するほか、1GbEの上限値に迫る転送速度を実現し、優秀なパフォーマンスを示している。

リプレース需要を想定した機能が大きな特長。「マイグレーション機能」により、既存の同シリーズ製品から、設定ファイルをUSBメモリーか、メールを介して容易に移行できる。旧機種のデータも、バックアップ機能を使用することで、フォルダ構造を維持したまま、PCレスで移行することが可能だ。また、「高速RAID切替機能」も搭載し、2ドライブタイプでは出荷時のRAID1からRAID0に、4ドライブタイプでは出荷時のRAID6からRAID5に、10分程度で切り替えを完了することができる。新規導入時に、スムーズに既存環境へ組み込むことが可能だ。

安定性に配慮した設計も特長。ストレージにはNAS用に設計されたHDDを採用し、消費電力や動作温度、振動や騒音を抑制している。長時間稼働に適したHDDで故障のリスクを低減したことにより、HDDを含めた3年保証を実現している。デスクトップモデルでは、エアフローにも配慮。吸気口の開口効率を最大限にした「高効率エアフロー筐体」を採用し、従来機比で約2倍の開口効率を実現。効率の良い吸気でHDDやシステムを冷やし、長時間の稼働でも安定した動作を可能としている。ハニカム構造の採用で強度も高く、静音性も優秀だ。

パスワードによる起動認証やディスク暗号化など、セキュリティ機能も豊富。基本性能が高く、環境移行もしやすい製品なので、テラステーションシリーズユーザーのリプレース時に、ぜひご提案いただきたい。