データ保管コスト削減は企業の永遠のテーマだ。動画コンテンツやデジタルカメラの画質向上、ペーパーレス化など、保存すべきデータ量が増大する理由には事欠かない。しかし、ファイルサーバーを増設するにしても、クラウドサービスを導入するにしても、コストと手間がかかる。もちろん外付けHDDでも同様ではあるが、一時的なデータ保管方法として検討するなら、増設ニーズにすばやく応えられるなど、多くのメリットを享受することができる。
アイ・オー・データ機器の『HDJA-UT8.0W』は、同社の外付けHDD「HDJA-UTWシリーズ」のラインアップに新たに加えられたモデルだ。従来の1.0〜6.0TBの5つのモデルに加え、8.0TBモデルが用意されたことによって、製品選択の幅が広がった。
大容量であるほどHDDの信頼性が重要になるが、同製品はNAS用で信頼性の高い「WD Red」を採用することで、そのニーズに応えている。24時間の常時稼働が前提のNAS用HDDであることに加え、3年間の保証があるので安心して使用できる。また、ヒートシンク構造と冷却ファンの搭載により、HDDの温度上昇を確実に抑える設計が採用されている。さらに、インターフェイスはUSB 3.0で、USB 2.0の約10倍の高速データ転送が可能になっている。大容量データのやり取りが多いユーザーにはうれしい点だ。データ転送の待ち時間が減ることで、生産性の向上も期待できる。
『HDJA-UT8.0W』は、電源ユニットを筐体内に内蔵しているため、ACアダプターが必要ない。デスク周りの配線をすっきりとまとめることができ、ACアダプターが電源タップの差し込み口をふさぐといった事態もなくなる。また、盗難防止用のケンジントンスロットを搭載しているので、外付けHDDの物理的なセキュリティを確保できる。
さらに、HDDを便利に使用するための豊富なツールが提供されている点もチェックしておきたい。2つのフォルダーの同期を行うツール「Sync with」を使えば、同製品をバックアップ用HDDとして使用することが可能だ。また、スケジュール機能も搭載されており、作業の自動化もできる。そのほかにも、節電運用を行うためのツールや、データを抹消するためのツールなども無償で提供されているので、ツール導入のコストをかけることなく、便利に外付けHDDの運用を行える。
同シリーズには多彩な容量のモデルがラインアップされているので、ニーズに応じたモデルを提案していただきたい。
型番 | HDJA-UT8.0W |
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対応機種 | Windowsパソコン、Mac |
動作環境 | USB 3.0もしくはUSB 2.0ポートを装備した機種 |
対応OS(日本語版のみ)※1 | Windows 10/Windows 8.1(32・64ビット)/Windows 8(32・64ビット)/Windows RT 8.1/Windows RT/Windows 7(32・64ビット)/Windows Vista(32・64ビット)/Windows Server 2012/Windows Server 2012 R2/Windows Server 2008(32・64ビット)/Windows Server 2008 R2 macOS 10.12/Mac OS X 10.7~10.11※2 |
電源 | 電源内蔵 |
定格電圧 | AC100V(50/60Hz) |
インターフェイス | USB 3.0/USB 2.0 |
コネクター形状 | USB(Bコネクター)×1 |
フォーマット | 済(NTFS) |
エネルギー消費効率※3 | エネルギー消費効率(W/GB):0.0010 区分:C グリーン購入法基準:適合 |
設置条件 | 縦置き/横置き |
使用温度範囲(℃) | 5~35 |
使用湿度範囲(%) | 20~80(ただし結露なきこと) |
外形寸法(W×D×H) | 約45×216×155mm(突起部分を除く) |
質量 | 約1.3kg |
保証期間 | 3年 |
各種取得規格・法規制 | VCCI Class B、RoHS指令準拠、グリーン購入法 |
※1 サポートソフトの対応OS詳細は、各ソフトウェアのダウンロードページにてご確認ください。
※2 Mac OSでご利用の場合はフォーマットが必要になります。
※3 エネルギー消費効率とは、省エネルギー法で定める測定法により測定した消費電力を省エネルギー法で定める記憶容量で除したものです。