8ドライブ搭載デスクトップモデルの法人向けNAS。最大64TBの大容量により、既存の複数ファイルサーバーを集約するリプレースに最適で、管理工数を削減できる。

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『TS5810DN』シリーズは、8基のドライブベイを備えた大容量・法人向けNAS。32/48/64TBと容量が異なる3モデルがラインアップされている。大きな特長は、10GbE（10ギガビットイーサネット）に標準で対応した高速仕様。IEEE802.3bz規格にも対応しており、カテゴリー6／5eケーブルの環境であっても、対応スイッチを併用するだけで5GbEや2.5GbEのスピードで利用できる。

基本性能も高く、CPUは1.7GHzのAnnapurna Labs Alpine AL314 クアッドコアプロセッサーを採用。メインメモリーも4GBと大容量で、安定した動作を保証している。メモリーモジュールはECCタイプで、誤った値を検出して訂正しながら動作でき、データエラーの発生時もシステムを停止せず運用できる。RAID構成は、6/5/10/1/0に対応しており、出荷時点では復旧のしやすいRAID 6に設定済み。パリティ計算用のハードウェアエンジン「RAIDアクセラレータ」を搭載しており、RAID 5/6設定時の動作を高速に行える。

ストレージにはNAS用に設計された専用HDDが採用され、故障のリスクを低減するとともに、製品寿命の延長に成功。これにより、HDDを含めた本体の3年保証を実現している。さらに、ファームウェアには二重化構造を採用。HDDとNANDフラッシュ上にファームウェアを保持するため、万が一HDD側がクラッシュしてもNAND側のファームウェアから自動で修復できる。システムダウンを防止し、長期の安定稼働を確保する秀逸な仕組みだ。

ディスクの暗号化や起動時の認証管理機能など、セキュリティも万全。もし盗難被害に遭っても、盗難先のネットワークでは起動しないよう設定できる。動作や通信が高速で、安定性にも優れる製品として、『TS5810DN』シリーズをぜひおすすめいただきたい。