高画質の画像や動画など、データ容量の増大に対応するためにはストレージの増設が必須だが、同時に転送速度にも気を付けたい。転送による待ち時間はユーザーのストレスの原因になることに加え、生産性を低下させる直接の原因にもなる。大容量データを日常的に扱わない場合でも、データ転送の待ち時間の削減は、年間を通じて見れば生産性向上に大きく寄与する。ストレージを選択する際には転送速度をチェックしていただきたい。
エレコムの『NSB-7A4RL』シリーズは、転送速度と管理機能を強化したラックマウントタイプのNAS製品だ。4/8/12/16TBの4モデルがラインアップされ、想定利用人数100人、同時アクセスユーザー数は50と中規模クラスのオフィスに最適なLinuxを搭載している。HDDにはWestern Digital社製のNAS専用HDD「WD RED」を採用することで、長時間の連続稼動でも安定して動作してくれる。
転送速度の強化は、高性能CPUの搭載とオプションのSFP+の使用によって実現する。CPUにはAnnapurna Labs社製のクアッドコアCPUを採用することで、ギガビットインターフェイスの規格限界に迫る従来機比約3倍もの大幅な高速化に成功。また、オプションのSFP+を使用することで、10Gイーサネットが利用可能に。これにより、従来機比の約5倍となる507.5MB/sの高速転送を利用することができる。社内でのデータ共有の際にも高速でやり取りできるため、ストレスなく作業を進められる。
『NSB-7A4RL』シリーズは高速転送によりユーザーの生産性を高めるだけでなく、管理者の負担を減らす多彩なサービスが提供されている。アプリケーションの追加機能「AppCenter」は、必要に応じてNASにさまざまな機能を追加できる。順次アプリケーションが配信され、利用用途に応じた機能拡張が可能だ。今後は、遠隔地のNASの稼動状態を監視できるクラウドサービス「NASみる」や、クラウドストレージにNASのバックアップを行う「NetStorBackup」、ネットワークカメラの録画・管理を行う「NVRステーション(仮)」など、新しいサービスが提供される予定だ。管理工数を削減し、よりクリエイティブな業務に集中することが、情報システム部門ではますます重要になっていく。同製品の導入により、ユーザーと管理者の双方の生産性向上を提案していただきたい。
なお、同製品はラックマウントタイプだが、デスクトップタイプの『NSB-7A5BL』シリーズもラインアップされている。サーバーを設置していない拠点には、こちらの製品がおすすめだ。
型番 | NSB-7A4T4RL:4TB(1TB×4台) NSB-7A8T4RL:8TB(2TB×4台) NSB-7A12T4RL:12TB (3TB×4台) NSB-7A16T4RL:16TB (4TB×4台) |
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対応機種 | DOS/V(OADG仕様)AppleMacシリーズ※1 |
対応OS | Windows 10、8.1、7 Windows Server 2016、2012 R2、2012、2008 R2、2008 MacOS X 10.12、10.11、10.10、10.9 |
対応ブラウザー | IE11以上、Firefox、Safari、Google Chrome |
LANインターフェイス | 10G SFP+、1000BASE-T、100BASE-TX、10BASE-T |
LAN端子数 | 10G(2)、1G(2) |
LAN端子形状 | 10G(SFP+)、1G(RJ45) |
USBインターフェイス | USB 3.0×4 |
消費電力 | NSB-7A4T4RL:30W NSB-7A8T4RL:31.6W NSB-7A12T4RL:31.6W NSB-7A16T4RL:34W |
入力電圧(ACアダプター) | AC100V±10% |
使用環境 | 温度:0~40℃ 湿度:20~80%R.H.(結露なきこと) |
外形寸法(W×D×H) | 439×499×44mm |
質量(レール含まず) | NSB-7A4T4RL:約9.3kg NSB-7A8T4RL:約9.9kg NSB-7A12T4RL:約10.1kg NSB-7A16T4RL:約10.2kg |
保証期間 | 3年 |
※1 対応LANインターフェイスを搭載した機種