Windows Storage Server 2016を搭載した4ドライブNAS。ファイル共有プロトコル「SMB 3.1.1」対応や、マルウェア対策ソフト同梱で、セキュリティ機能が充実。

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アイ・オー・データ機器の『HDL-Z4WPDR』シリーズは、Windows Storage Server 2016 Standard Editionを搭載したラックマウントタイプのNASだ。4ドライブタイプで、4/8/16/32TBの4モデルがラインアップされている。ファイルサーバーに特化したWindows Storage Serverにより、1,000名を超える大規模なActive Directoryでも低コストで運用が可能だ。

クライアントPCのOSがWindows 10であれば、最新のファイル共有プロトコル「SMB 3.1.1」に対応可能で、セキュアな通信環境を実現できる。SMBへの対応は、サーバーOSとクライアントPCのOSの組み合わせによって異なってくるので、セキリュティ強化が必要な場合は、クライアントPCのOSについても検討していただきたい。そのほか、OSに標準で搭載されているマルウェア対策ソフト「Windows Defender」を利用できるので、新たに対策ソフトを購入することなく、マルウェア対策も可能だ。

4台のHDDを搭載する『HDL-Z4WPDR』シリーズはRAID 5/0に対応しているほか、それぞれのHDDを独立して管理できるマルチディスクモードが用意されているので、用途に応じた運用が可能だ。また、多彩なバックアップ機能にも注目したい。「リレーNAS」は2台のNASをマスターとスレーブとして運用するバックアップ機能で、ダウンタイムを最小限に抑え、復旧の工数も大幅に減らすことができる。さらに、OSの標準機能として搭載されているバックアップ機能を利用することも可能なので、毎日のバックアップ作業を自動化することが可能だ。Microsoft Azureを利用したバックアップにも対応しているので、BCP対策としてのクラウドサービスの導入も視野に入れられる。

専用管理ソフト「ZWSマネージャー」もインストールされ、簡単に設定変更が行えるほか、ネットワークを経由した遠隔操作による管理にも対応。同製品の姉妹シリーズとして、Windows Storage Server 2016 Workgroup Editionを搭載した『HDL-Z4WQDR』シリーズも用意されている。ユーザーの環境に合わせて提案していただきたい。