『TS51210RH』シリーズは、ラックマウントタイプの大規模ネットワーク向け高性能NAS。12ドライブを収容でき、容量は全ドライブにプリインストールされた24／48／96／120TBモデルと、4ドライブだけ8／16／32／40TBがプリインストールされ、後から容量追加が可能なモデルを用意。環境に適した導入が可能だ。

大容量もさることながら、標準で10GbE（10ギガビットイーサネット）に対応する高速性も特長。IEEE802.3bz規格にも対応しているため、既にカテゴリー5e/6のケーブルが敷設されている環境でも、対応したスイッチに変更するだけで5GbEや2.5GbEのスピードで利用できる。

CPUは1.7GHzのクアッドコア、メモリーは8GBのECCと、基本性能も優秀だ。ハードウェアベースのRAIDアクセラレーターも搭載しており、高速な動作を実現できる。また、安定性も重視した設計がされており、大規模なバックアップや授業などでの動画の同時視聴など、高負荷の状況を想定した動作試験をクリア。同時に60台のPCが安定稼働できることを実証している。

搭載しているHDDには、長期間駆動向けのニアラインHDDを採用するなど、耐久性も優秀だ。電源は2系統のリダンダント電源を用いることで、冗長性を確保。さらにファームウェアはHDDとNANDフラッシュ上に二重化して保持されているため、万が一HDDファームウェアが壊れても、NAND側から自動で修復できる。こうした工夫でダウンタイムを軽減し、長期間の安定稼働を実現している。

セキュリティ面では、暗号化機能を採用。ドライブに書き込まれるデータを自動で暗号化できるため、仮にHDDが持ち出されても他機器で読み出すことはできない。さらに、起動認証機能を適用すれば、盗難先のネットワークからの接続をブロックすることも可能だ。高性能なうえに耐久性やセキュリティにも優れる『TS51210RH』シリーズを、複数部署でのファイル共有やバックアップ用のサーバーなど、大規模ネットワーク向けに提案していただきたい。