バッファローの『WS5020』シリーズは、高速通信に対応し、大容量メモリーと最新OSを搭載した法人向けNAS製品だ。10ギガビットイーサネットを標準で装備しており、LANカードの増設を行うことなく高速通信を利用できる。10ギガビット対応スイッチを併用すれば、高速なストレージ環境も容易に構築可能。共有フォルダにウイルスチェックを行いながら、10台のPCから同時にデータをダウンロードする場合、同社従来モデルと比較して、ダウンロード時間を3分の1に短縮することが可能になる。

8GBの大容量メモリーの採用も、生産性の向上に大きく寄与する。ファイルサーバーやバックアップ、レプリケーションなど、さまざまな用途で安定した動作を実現する。同製品ではシャドウコピーを利用した自動バックアップや復元、自動同期によるレプリケーションなど、多彩なデータ保護機能も搭載され、強固にデータを保護してくれる。

『WS5020』シリーズには、最新の「Windows Storage Server 2016」が搭載されている。クライアント数に応じたCAL（クライアントアクセスライセンス）が不要なので大幅なコスト削減が可能なほか、Active Directoryとの完全連携や、Microsoft Azureへの対応など、マイクロソフト製品との親和性も高い。また、同社独自の「Buffalo Dashboard」を利用すれば、システム情報の確認やRAID設定、エラー時の対応などが行える。複数台のNASの運用や死活監視などを行う場合には活用したい。

同シリーズには、「Windows Storage Server 2016 Standard Edition」を搭載した8～32TBまでの5モデル、「Windows Storage Server 2016 Workgroup Edition」を搭載した4～24TBまでの5モデルの計10モデルのほか、デスクトップモデルもドライブ数、容量に応じた13モデルが用意されている。ユーザーの環境に合わせた製品を提案していただきたい。