ファイルサーバーを運用するうえで、管理コストは重要な要素だ。バッファローの『WS5420DN04W9』は、OSにWindows Server IoT 2019 for Storageを採用したことで、導入・運用コストを低減。Active Directory環境のデータと連携してユーザーグループ登録をそのまま利用できるなど、管理の負担を軽減する機能もあり、効率良く運用できるだろう。
『WS5420DN04W9』はデスクトップタイプの法人向けNAS。4ドライブ構成で、ほかに4、8、12、16、24TBと、容量が異なる五つがラインアップされている。OSにはWindows Server IoT 2019 for Storage Workgroupを採用。Windows Server 2019をストレージ用途に限定して機能を絞り込んだ、組み込みシステム向けのOSだ。ゆえにWindows環境との親和性が高く、Active Directoryサーバーに登録されているアカウント情報を利用したファイルやフォルダーのアクセス制限に対応。一元管理することで、導入・管理の手間が省略できる。
ほかにも、スケジュール設定に基づいて共有フォルダーのスナップショットを作成し、ミスによるファイル変更などを復元できるシャドウコピーや、Microsoft Azureとの連携など、同OSならではの機能を活用できる。通常のWindows Server OSならば、アクセスするユーザーやデバイスごとに必要となる、CAL(クライアントアクセスライセンス)が不要なため、導入・運用コストを大きく削減できる。
メインメモリーに8GBのECCメモリーモジュールを採用するなどハードウェア構成も高度で、イーサネットも標準で10GbEを搭載。LANカードを増設することなく高速通信に対応できる。また、IEEE802.3bz規格にも対応しているため、カテゴリー6など既存のケーブル環境でも、同規格に対応したスイッチに変更するだけで、5GbEや2.5GbEの速度で使用できる。
HDDには「WD RED」、「Seagate IronWolf」、「東芝 MNシリーズ」といったNAS専用品を採用。長時間稼働に適した設計がなされており、安心して使用できるだろう。容易に導入ができ、長期間安定した動作が期待できる製品なので、ぜひおすすめいただきたい。
製品名 | WS5420DN04W9 |
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対応情報 | 対応OSなどの対応情報は、メーカーサイトからご確認いただけます。 |
筐体 | デスクトップ |
インターフェイス | 【LAN端子】 LAN端子(10GBASE-T):背面×1 LAN端子(1000BASE-T):背面×2 【USB端子】 USB 3.1 (Gen1)/ 3.0端子:背面×2 |
内蔵インターフェイス | 【インターフェイス】 Serial ATA III 【端子数】 4(HDD接続済み) 【データ転送速度】 最大 6.0Gbps(理論値) |
電源 | AC100V 50/60Hz |
消費電力 | 最大:85W |
外形寸法(W×D×H) | 170×230×215mm(突起部除く) |
質量 | 約7.4kg |
保証期間 | 3年間(本体およびハードディスク) |