2.5Gbpsの高速通信を低コストで実現する小規模事業者向けNAS
バッファロー TS3220DN0202

カテゴリー6A以上のケーブルが必要な10ギガビット環境と比べ、マルチギガビット・イーサネット環境は速度こそ落ちるものの、ケーブルは既設のカテゴリー6か5eが使用でき、機器交換のコストを抑えられるメリットがある。バッファローの『TS3220DN0202』は、IEEE 802.3bz準拠の2.5GbEに対応したNAS。低コストで高速通信を実現できるため、小規模事業者やSOHOに向いている。

既設ケーブルのままで通信速度を改善
「ファームウェア二重構造」により万一のトラブル時にもデータを自動で修復。ユーザーは何もしなくてもよいところが魅力的だ
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『TS3220DN0202』は、ファイルサーバーとして活用できる法人向けNASだ。ストレージは2ドライブ構成で、Western DigitalやSeagate、東芝と長時間稼働に適したNAS専用HDDを使用。容量は2TBだ。同シリーズでは、ほかにも4、6、8TBがラインアップされている。CPUにはAnnapurna Labs Alpine AL214 クアッドコアプロセッサーを採用することで高速化を実現し、全体のパフォーマンスを引き上げている。

大きな特長はマルチギガビット・イーサネットに対応する点で、IEEE 802.3bz準拠の2.5GbE(2.5ギガビットイーサネット)接続が可能。同規格のスイッチとの併用で高速な通信ができる。ケーブルは既設のカテゴリー5eやカテゴリー6が使用できるので、低コストで通信を改善することが可能だ。また、同社のNASから移行する場合は、マイグレーション(設定データコピー)機能により、設定をUSBやメール経由で引き継ぐことが可能。データも、パソコンを介さずともフォルダ構造を維持したまま移行できるため業務をすばやく復旧でき、リプレースコストの軽減も可能となっている。

長時間の安定動作が見込める堅実な設計

NAS専用HDDの採用をはじめ、動作の安定性や耐久性に配慮した設計も特長の一つだ。筐体は吸気口の開口効率を最大限にでき、かつ強度を見込めるハニカム構造を採用。効率良く空気が取り込まれシステムを冷却してくれる。ファンは筐体内の温度に応じて回転数を制御できるタイプで、静音性を保ちつつしっかり冷やしてくれる。防塵フィルターも搭載しており、HDDやシステムへのホコリの付着を防止できる。

同社は同系統の製品として、同製品を含む「TS3220DN」シリーズのほかに4ドライブタイプの「TS3420DN」シリーズと、ラックマウントモデルの「TS3420RN」シリーズもラインアップしている。いずれもHDD含めての3年保証があり、安心して使用できる点もアピールポイントだ。

主な仕様
製品名 TS3220DN0202
対応情報 対応OSなどの対応情報は、メーカーサイトからご確認いただけます。
筐体 デスクトップ
インターフェイス 【LAN端子】
LAN端子(2.5GBASE-T):背面×1
LAN端子(1000BASE-T):背面×1

【USB端子】
USB 3.1 (Gen1)/ 3.0端子:背面×2
内蔵インターフェイス 【準拠規格】
Serial ATA III

【端子数】
2

【データ転送速度】
最大 6.0Gbps(規格値)
電源 AC100V 50/60Hz
消費電力 最大:85W
外形寸法(W×D×H) 170×230×170mm(突起部除く)
質量 約4.7kg
保証期間 3年間(本体およびハードディスク)

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