ノートPCの普及などにより、従来はオフィスに限られていた仕事をする場所は、外出先や移動中、自宅やカフェにまで拡大した。さらに働き方改革や新型コロナウイルス感染対策によって、この傾向はますます進むだろう。その際に留意したいのが、社外で利用するデータだ。オンラインストレージなどを利用する方法もあるが、通信環境がよい場所で仕事をするとは限らない。そこで活用したいのが、HDDよりも高速データ転送が可能なポータブルSDDだ。
アイ・オー・データ機器の『SSPB-USC』シリーズは、USB 3.1 Gen 2に対応したポータブルSSDだ。容量は500GB、1TB、2TBの3モデルがラインアップされている。
データ転送速度はいずれのモデルでも、Read値が約530MB/sでHDDの約4.4倍、Write値は約460MB/sでHDDの約3.8倍と高速だ。ビジネスでも高精細の画像データや動画を利用することが多くなり、取り扱うデータサイズは増加する一方だ。業務に必要なデータを一時的に保存するほかバックアップ用途で使用する場合にも、高速データ転送によりデータのコピー時間が大幅に短縮できるので、業務の効率化や待ち時間のストレス軽減効果が期待できる。
付属するケーブルはUSB AとType-Cの両方に対応できるように2種(C-C、A-C)のUSBケーブルが同梱されている。USB Type-Cコネクタを搭載していないノートPCなどにも接続することが可能だ。
『SSPB-USC』シリーズはHDDのような駆動部品がないため、衝撃や振動に強いという特長がある。さらに、米国国防総省の軍事品に採用する性能試験(MIL-STD)と同等の落下試験をクリアする耐久性を備えている。ボディはシリコンラバー素材で被われているので、安心して持ち運ぶことができる。3年間の長期保証がついていることが、品質に対する自信の表れともいえる。
また、多彩なアプリが用意されていることも同製品の特長だ。SSDの状態をチェックできる「診断ミレル」はSSDの劣化状態をモニターすることができる。無償の「NTFS-3G for Mac I-O DATA」をMacにインストールすれば、Mac OS XでもNTFSフォーマットのまま、同製品によるデータの読み書きが可能になる。WindowsとMac OSが混在する環境では嬉しい機能だ。さらにWindows用の「自動バックアップ」アプリも用意されている。働き方改革をサポートするツールとして、同製品を提案していただきたい。
型番 | SSPB-USCシリーズ |
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動作環境 | USB 3.1 Gen 2/USB 3.1 Gen 1(USB 3.0)/USB 2.0いずれかのポートを装備した機種 ※ USB 3.1 Gen 2/USB 3.1 Gen 1(USB 3.0)/USB 2.0いずれかのインターフェイス商品を装備した機種を含む。 |
対応機種 | Windowsパソコン、Mac |
対応OS | Windows 10/Windows 10(Sモード)※1/Windows 8.1 macOS 10.11 ~ 10.15 |
インターフェイス | USB 3.1 Gen 2/USB 3.1 Gen 1(USB 3.0)/USB 2.0 Type-C コネクター×1 |
電源 | USBバスパワー |
フォーマット | NTFS |
外形寸法(本体のみ) | 約59(W)×89(D)×13(H)mm(突起物含まず) |
質量(本体のみ) | 約49g |
使用温度範囲 | 5~35℃ |
使用湿度範囲 | 20~80% ※ ただし結露なきこと |
保証期間 | 3年保証 |
添付品 | 取扱説明書、USBケーブル(C - C/30cm)、USBケーブル(A - C/30cm) ※ USB 3.1 Gen 1(USB 3.0)/USB 2.0で使用可。 |
※1 添付アプリは全て非対応です。