多くの部署を抱える中〜大規模のネットワークにおいては、大容量かつ安定性に優れるファイルサーバーが必要不可欠。バッファローの『TS51210RH19212』は、こうしたニーズに応える製品だ。これは12ベイ搭載ラックマウント型のNASで、10GbE対応ポート2基を標準搭載。長期間の稼働を想定したニアラインHDDや、2系統の電源で冗長性を持たせたリダンダント電源の採用で、高い信頼性を実現している。
『TS51210RH19212』は、12のベイを備えたラックマウント式NAS。従来のシリーズラインアップへ新たに追加された、容量192TBモデルだ。10GbEポート2基(およびギガビット2基)を標準で搭載しており、NASへの10GbE搭載LANカードを増設することなく、10GbEのハイスピードを使用できる。また、IEEE802.3bz規格にも対応しているため、既設のカテゴリー5e/6ケーブルの環境でも、同規格に対応したネットワークスイッチに変更するだけで、5GbEや2.5GbEのスピードで利用可能だ。
CPUはAnnapurna Labs Alpine AL314 クアッドコアプロセッサー、メインメモリーは8GB。RAIDアクセラレーターも搭載しており、高速かつ安定した動作を実現している。こうしたハイスペックに加え、ソフト面ではSMB/CIFSプロトコルをサポート。WindowsやMac、Linuxなど複数のクライアント環境が混在するネットワークでもファイルを共有できる。部署ごとにアクセス制限を設けるなど、セキュアで効率的なデータ管理も可能だ。大容量を生かして、各クライアントのバックアップに仮想サーバーのストレージにと役立てられるだろう。
長期間駆動に適したニアラインHDD(「Western Digital Ultrastar」、「Seagate Exos E」、「東芝MGシリーズ」のいずれか)の採用をはじめとする、安定性に配慮した設計も特長の一つ。2系統の電源で冗長性を持たせたリダンダント電源もあり、大規模オフィスやデータセンターなどでの使用に耐えうる信頼性を実現している。
また、HDDとNANDフラッシュ上にファームウェアを保持する二重化構造も採用。万が一HDD上のファームウェアが壊れても、NANDフラッシュ上のファームウェアから自動で修復でき、システムダウンを未然に防止できる。同社のリモート管理サービス「キキNavi」にも対応し、メンテナンスも容易。ネットワークの基盤となる製品として、ぜひおすすめいただきたい。
製品名 | TS51210RH19212 |
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対応情報 | 対応OSなどの対応情報は、メーカーサイトからご確認いただけます。 |
筐体 | ラックマウント |
インターフェイス(LAN端子) | LAN端子(10GBASE-T):背面×2 LAN端子(1000BASE-T):背面×2 |
インターフェイス(USB端子) | USB 3.2(Gen 1)端子:背面×2(バスパワー対応) USB 2.0端子:前面×2(バスパワー対応) |
電源 | AC100V 50/60Hz |
消費電力 | 最大(定格):500W 平均(データ転送時):122W 平均(アイドル時):100W |
外形寸法(W×D×H・本体のみ・突起部除く) | 481×736.9×88mm |
質量 | 約25.0kg(12ドライブ) 約19.8kg(4ドライブ、8スロット空き) |
保証期間 | 3年間(本体およびハードディスク) |