本体を丸く握りづらくすることで、容易に取り外しができないような工夫がされている

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エレコムの『ESL-Q』は、吸盤で取り付けるタイプのセキュリティワイヤーロックだ。タブレットPCや薄型のノートPCにはセキュリティスロットが搭載されていないタイプがあるが、吸盤タイプの同製品であればセキュリティワイヤーロックを使用できる。ただし、表面にシワ模様（シボ）が加工されている筐体には使用できないので注意していただきたい。
ロックにはダイヤル錠が採用されている。本体の取り付け穴にダイヤル錠を差し込んで、ダイヤルの数字を解錠状態から変更することでロック状態になる。また、その逆の操作でロックを解除することができる。
さらに、1.8mのワイヤーの表面にはビニールコーティングが施されている点にも注目したい。ワイヤーがむき出しになっていないので、ワイヤーがタブレットPCやデスクなどに接触しても傷を付ける恐れがない。セキュリティワイヤーロックを選択する際には、このような配慮もチェックポイントのひとつであるといえる。

タブレットPCなどに密着させる吸盤のついている『ESL-Q』の本体部分には丸みのある形状が採用されている。これは掴みにくい形状にすることで、力を入れにくくし、容易に取り外されることを防止することを目的とした工夫だ。約15kgの吸引力があるとはいえ、セキュリティスロットの場合と異なり、外れてしまう可能性はゼロではない。このため、同製品は簡易的なセキュリティ用途が推奨されている。吸盤タイプゆえの留意事項がもう一つある。それは時間の経過による吸引力の減少だ。そのため、1カ月を目安として付け直し作業を行うことが推奨されている。
吸盤タイプの特徴をよく説明した上で、取り付けや取り外しが簡単な簡易セキュリティとして同製品を提案していただきたい。