管理者の負担低減と省エネルギーを同時に実現するPDU
シュナイダーエレクトリック ラックマウントPDUシリーズ

DCやサーバールームなどの消費電力の削減は、コスト削減だけでなく、今や企業の社会的な責任の一つということができる。CPUをはじめとした個別の機器の省エネルギー化も進められているが、サーバーの高性能化にともない消費電力は増大している。これらの消費電力を抑えるためには、適切な電源管理が不可欠になる。そこで活用したいのがラック内の機器に電力を供給するPDU(Power Distribution Unit)だ。

電力、電圧、電流をリモート監視して、効率的な消費電力の管理を実現
写真は左から『AP8833J』、『AP8632』。サーバーラック及びデータセンターに必要なPDUを各種取り揃えたラックマウントPDU
写真拡大

シュナイダーエレクトリックの『ラックマウントPDU』シリーズは、サーバーラック内の機器に電源を供給するリモート機能付きの電源タップだ。同製品には、電源監視工数を削減する「MeteredラックマウントPDU」、コンセントごとの電源管理が可能な「SwitchedラックマウントPDU」など4つのシリーズがラインアップされている。

測定できる項目は、電流値のほか、電圧、電力、電力量で、上位機種ではコンセントごとの電力を計測することも可能だ。さらにオプションのセンサーで温度と湿度を同時に計測すれば、ラック内の環境を正確に把握することができる。

また、上位機種はコンセントごとにリモートで電源のオンオフを操作することが可能だ。電源のオンオフのタイミングはユーザーが設定することが可能なので、すべての機器が一度に起動して、大きな突入電流が発生するといった状況を回避できる。

抜け止めロックや薄型ブレーカーなど、痒いところに手が届く機能を搭載

『ラックマウントPDU』シリーズには、現場での作業性を考慮したさまざまな機能を搭載したモデルがラインアップされている。その一つが不用意なコンセントの引き抜きを防止するツイストロック式5-15R(JIS C830接地型2P15A抜け止め)を採用したモデルだ。メンテナンスの際などに稼働中の機器のコンセントを誤って引き抜いてしまうといったヒューマンエラーを防止してくれる。

また、44mmの薄型ブレーカーを搭載したモデルは、ラック内の作業性の向上だけでなく、空気の流れを邪魔しないので効率的な冷却を実現できる。
さらに、計測結果などを表示するLCDは上下を反転させて表示することが可能になっている。ラック内の機器の配置によっては、PDUの設置方向が限られる場合があるが、同製品であれば常に見やすい方向での表示が可能だ。

ますます重要度が高まるサーバーの電源管理の効率化と省エネ化を実現する『ラックマウントPDU』シリーズの導入を提案していただきたい。

主な仕様(AP8833J/AP8632)
型番 AP8833J AP8632
機能 Metered(電流値、電圧、電力測定機能) Switched Plus(電流値、電圧、アウトレット別電力測定機能)、アウトレットコントロール機能
定格入力電圧 AC100V
入力仕様 100V20A L5-20P 100V30A L5-30P
出力仕様 抜け止め式5-15R(JIS C830接地型2P15A抜け止め)x10口 NEMA 5-20R(NEMA 5-15共用)x24口
外形寸法(W×D×H) 902x55x44mm(非梱包時) 1829x55x51mm(非梱包時)
質量 4.34kg(非梱包時) 8.05kg(非梱包時)

→カテゴリ一覧に戻る