Trend Micro Enterprise Security for Gatewaysは、仮想アプライアンス型のメールセキュリティ製品とWebセキュリティ製品をセットにした製品。それぞれ単体製品で購入するよりも標準価格を低く設定しているため、導入しやすいメリットがある。
　メールセキュリティ製品のInterScan Messaging Security Virtual Applianceは、ウイルス対策およびスパイウェア対策に加えて、スパムメール対策およびフィッシング対策などメールに関わる各脅威への対策を実現。さらに、情報漏えい対策や、コンプライアンス対応の機能も備え、運用面でもスケーラビリティの高いプラットフォームに簡単に配置でき、集中管理機能で統合的な管理を行える。Webセキュリティ製品のInterScan Web Security Virtual Applianceは、企業でアクセス可能とするHTTP通信に必要とされるネットワーク出入口のセキュリティ対策を総合的に提供。Web利用時の最新のインターネットの脅威、広範なリスクからユーザーを守ってくれる。
これらのInterScanシリーズは、トレンドマイクロのコアテクノロジーである「Smart Protection Network」を搭載し、ウイルスやスパイウェアを含む迷惑メール、スパムやフィッシング対策を行えるセキュリティ対策ソリューションだ。
　不正ファイルや迷惑メールに関与するサーバー情報を、クラウド上のデータベースに蓄積し、この「レピュテーション」と呼ばれるデータを参照することで、内容を診断する仕組みだ。E-mailレピュテーションは、世界各地で発生するスパムメール送信活動に基づく評価を元に更新されるデータベースで、悪質なメールサーバーや、ボットに感染し踏み台として用いられてしまっているサーバーからのメールを遮断する。ファイルレピュテーションは、メールの確認プロセスを短縮する仕組み。そして、Webレピュテーションは、Web サイトの存続期間やURLの変更、および不正プログラム挙動分析から検出される疑わしい活動の兆候といった要素を元に、ドメインの信頼性を判別。フィッシング対策として、不正なURLを含むメールも拒否する。

2016年にシマンテックから分社したベリタステクノロジーズ。分社化されたあとは情報マネジメントを担い、各種バックアップソリューションを手掛けている。
　「System Recovery」は、個別のファイルやフォルダ、メール、またはシステム全体を保全。別のハードウェア、仮想環境、リモートサイトに対しても、数分でリカバリできる。システムの停止時間を最小限に抑え、災害時などでも被害を低減できる。リカバリ作業は自動化されており、4つの簡単な手順に従うだけで実行可能。ハードウェアの入れ替えや移行も簡略化でき、設備コストの削減にもつながる。ライセンスがワークステーション単位の「System Recovery Desktop Edition 2013 R2」と、サーバー単位の「Server Edition」をはじめ、エディションも豊富。ユーザーの予算に応じて、適切なものを選択可能だ。
　「BACKUP EXEC 15」は、単体で物理と仮想環境両方に対応するソリューション。VMware vSphere 6やHyper-Vをはじめ、多彩な環境に対応し、システム全体をバックアップできる。バックアップ先も、ディスクやテープなど、ほとんどのストレージを選択可能。Amazon Web Service (AWS) Gateway VTLのような、パブリッククラウドも保管先に選べる。高度な重複排除機能も備えており、92％の重複排除率を達成している。
　「Desktop and Laptop Option」は、ネットワーク共有に基づく、WindowsとMac向けのデータ保護および同期ソリューション。
　企業の既存のITインフラを利用するため、簡単に配備して全体のバックアップおよびリカバリのタスクを集中管理できる。すべてのファイルは、作成・変更が生じたタイミングで即時にバックアップされ、スケジューリングや手動での実行も可能。
　Webブラウザとモバイルアプリケーションだけで操作でき、バックアップされたファイルに素早くアクセス可能。複数の端末間でデータを同期し、時と場所を問わずに、オフィスのファイルへアクセスすることもできる。