【連載】
Microsoft Teams使いこなしテクニック集(2)
オンライン会議の効率をアップさせる機能とは
掲載日:2021/07/20

前回紹介したチャットのほかに、Microsoft Teams(以下、Teams)で評価が高いのがオンライン会議だ。業種や企業規模にかかわらずオンライン会議が必須になっている今だからこそ、Teamsの便利な機能を使ってワンランク上のオンライン会議を行うテクニックを紹介しよう。
議事録の代わりに会議をレコーディング
オンライン会議の主催者は、会議の内容をレコーディング(録画)できる。議事録よりも確実な記録になるので、重要な会議はレコーディングするとよいだろう。また、録画データは自動的にOneDriveに保存されるため、共有も簡単だ。

なおWindowsであれば、[Windows]キー+Gを押してゲームバーを起動し、Teamsのウィンドウをキャプチャーすれば主催者でなくとも録画可能だ。もちろん、動画撮影の際には参加者に一声かけて了承を取ることを忘れずに。
ブレインストーミングにはオンラインホワイトボード
[画面共有]から選択できるMicrosoft Whiteboardを使えば、会議室のホワイトボードと同じようにバーチャルなホワイトボードを会議の参加者と共有できる。広さの制限がないので、ブレインストーミングなど大勢でディスカッションをしながら、図やメモを書くのに最適だ。ホワイトボードはTeamsのウィンドウ内でも利用できるが、専用アプリを起動すればさらに豊富な機能を利用できる。

スケジュールされた会議であれば会議の予定から事前にホワイトボードを作成できるため、アジェンダや資料を貼り付けておくこともできる。
また、資料共有や議事録を、ホワイトボードではなくOneNoteで共有する方法もある。もちろん、ホワイトボードやOneNote以外にもOfficeドキュメントを出席者と共同編集することも可能だ。
プレゼンテーションやセミナーにもTeamsを活用

Teamsは、プレゼンテーションやオンラインセミナーなどオンラインイベントにも活用できる。コロナ禍でリアルイベントの開催が厳しい現状では有効な機能だ。
オンラインイベントでは、発表中に一般の出席者の画像や音声が流れないよう、主催者は事前に会議のオプション設定で一般の出席者のマイクやカメラをOFF に設定しておこう。発表者への質問を受け付ける場合には、一時的に出席者のマイクやビデオをONにすることも可能だ。
出席者が多い場合には、主催者が出席者全員に参加許可を出す手間を省くため、出席者がロビー画面を迂回(うかい)して直接会議に参加できるように設定しよう。
なお、Teamsには、1万人規模の大きなライブイベントを開催する機能もある。ただし、Microsoft Streamなど特定のライセンスが必要になる( [予定表] > [+新しい会議]を選択し、[新しいライブイベント]が選択できれば開催可能だ)。
Teamsであれば、1対1の気軽な会話から、大規模なオンラインイベントまで、さまざまな形態のオンライン会議を柔軟に開催できる。また、ネットワークの状態を見て画像の解像度などを自動で調整するため、画像や音声が途切れにくいというメリットもある。コロナ禍で「社内コミュニケーションが滞っている」「営業機会を損失している」と感じているのであれば、Teamsを積極的に活用することをお勧めする。