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Copilot for Microsoft 365 を使ってみよう!
PowerPoint編

掲載日:2024/07/16

Copilot for Microsoft 365 を使ってみよう!PowerPoint編

Microsoft 365 アプリの作業効率を劇的に向上させる『Copilot for Microsoft 365』。さまざまな業務をAIによって自動化できることで話題だが、「どこからCopilotを呼び出せばよいのか?」「どのような機能があるのか?」などの疑問を持つ方もいるだろう。そこで今回は連載企画第2弾として、PowerPointにおける『Copilot for Microsoft 365』の機能や作業手順を紹介する。

関連記事:Copilot for Microsoft 365 を使ってみよう! Word編

PowerPointにおける『Copilot for Microsoft 365』の機能・メリット

『Copilot for Microsoft 365(以下、Copilot)』はWordやExcelなどのMicrosoft 365 アプリと連携して、さまざまな業務をサポートしてくれるチャット型AIだ。

今回紹介するPowerPointで利用できるCopilotの機能は、要約とスライド作成である。要約についてはCopilotを立ち上げて「このプレゼンテーションを要約して」「このデッキを要約して」などとプロンプトを入力すれば、要約された内容が画面右側の Copilot ウィンドウ上に表示される。特にページ数の多い資料の内容を把握したい場合に便利な機能だ。

もう一つの便利機能がスライド作成である。「PCディスプレイの提案資料を作成してください」というように任意のプロンプトを入力すると、Copilotによってたった数十秒でスライドが作成される。さらに製品資料や企画書などのWordファイルを指定することで、そのWordファイルの内容を反映したスライドの作成も可能だ。

そのほかにも「5ページ目にPCディスプレイの導入メリットに関するスライドを追加してください」や「PCディスプレイの画像を生成して追加してください」など、任意のプロンプトを入力することで作成済みの資料へ新たなスライドや画像を追加することもできる。

このようにCopilotをうまく使えばPowerPointの作業を劇的に効率化できるだろう。

PowerPointでの使い方を解説

ここからは、PowerPointで利用できる機能の使い方を実際の画像も交えて紹介する。

スライド作成

まずは、スライドの自動作成の手順を紹介しよう。初めにリボンの「ホーム」タブにある「Copilot」ボタンをクリックすることで、右側にCopilotウィンドウが表示されるので、「以下についてのプレゼンテーションを作成する」をクリック。後は任意のプロンプトを入力して「送信」ボタンを押すだけだ。

そうするとCopilotがプロンプトの内容に沿ったスライドを自動で作成してくれる。後述するが、著作権侵害を防ぐためにCopilotの機能を使用した後は編集・修正をするのが望ましい。

ファイルからスライド作成

次に、指定したファイルの内容からスライドを作成する手順を紹介する。

まずはリボンの「ホーム」タブにある「Copilot」ボタンをクリックして、Copilotウィンドウを立ち上げ、続いて「ファイルからプレゼンテーションを作成…」をクリックし、指定のファイルを添付。最後に「送信」ボタンをクリックすれば、Copilotがファイルの内容を参照してスライドを作成してくれる。

WordのCopilot機能に関してはこちら!

スライド追加・画像の生成

最後に、スライドの追加方法やスライドに挿入する画像を生成する方法を解説する。

先に紹介した二つの使い方と同じように「Copilot」ボタンをクリックしてCopilotウィンドウを表示させ、プロンプトに「PCディスプレイの魅力を伝えるスライドを追加してください」や該当のスライドを選択したうえで「PCディスプレイの画像を生成してください」というように任意のプロンプトを入力する。

PowerPointファイルの要約

要約の手順は、画面右側にCopilotウィンドウを表示させて、「プレゼンテーションを要約する」という趣旨のプロンプトを入力、または「このプレゼンテーションを要約する」をクリックするだけ。これで要約された内容がCopilotのウィンドウ上に表示される。この要約機能を使い、最初に概要をつかんでからファイルを読み進めることで、資料を理解するスピードが向上することだろう。

Copilot使用上の注意点

PowerPointでCopilotを使用するに当たって注意したいのが著作権関係だ。Copilotで作成したスライドのデザインや文章、画像などが既存の著作物と類似している可能性もあり、著作権侵害に該当するかもしれない。そのため、Copilotで作成するスライドは下書きとして、最後に自身で確認し、編集・修正した方が安全だろう。

この注意点さえ押さえて使用すれば、CopilotはPowerPointを利用した業務の生産性を向上させる便利なツールになる。特に提案資料の作成や資料の確認などの作業が多い企業にとっては、PowerPointでCopilotを活用するメリットは少なくないはずだ。