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グリーンITを実現するサステナブルIT製品と
次世代のエネルギー供給ソリューションを解説

掲載日:2025/05/20

グリーンITを実現するサステナブルIT製品と次世代のエネルギー供給ソリューションを解説

世界的にサステナブルな社会を目指す潮流はますます加速しており、日本でも特に若者世代の意識が高まっている。こうした時流を踏まえ、本記事ではサステナブルなビジネスを支えるソリューションを紹介していく。

注目の次世代エネルギー供給ソリューション

次世代エネルギーは従来の化石燃料の代替となるエネルギーとして注目されており、二酸化炭素排出量が少ない、もしくは排出しないエネルギーを指す。以下で主な次世代エネルギーを二つ紹介する。

SOFC(固体酸化物形燃料電池)

「SOFC(固体酸化物形燃料電池)」とは、水素と酸素を化学反応させて発電する燃料電池技術だ。CO2の排出を大幅に削減しつつ、発電効率が高いことが特長だ。既に戸建て向けの家庭用燃料電池システムとして一部で実用化もされており、今後はオフィスや集合住宅での普及も期待されている。SOFCが普及すれば、脱炭素社会の実現が加速することだろう。

浮体式洋上風車

日本の海域は、領海と排他的経済水域を合わせた面積で見ると、世界で6番目の広さを誇る。この莫大な資源を生かす手段が「浮体式洋上風車」である。通常は浅い海底に直接固定する「着床式風車」が主流だが、日本近海は水深が深い地域が多い。そのため、海面に風車を浮かべる「浮体式洋上風車」が注目されている。同方式が実用化されると、日本の洋上風力発電の設置範囲が拡大し、日本のエネルギー自給率向上も期待できる。

環境に優しいサステナブルなIT製品

省電力性能が高く、環境に配慮した製品の認証を取得したサステナブルな製品を三つ紹介していく。

ビジネスインクジェットプリンター 『PX-S7120』

エプソンの『PX-S7120』は、インク吐出に熱を使用しない同社の「Heat-Free Technology」を採用しているプリンターだ。部品の劣化を抑えるだけでなく、レーザープリンターと比べてシンプルな印字プロセスであるため、低消費電力と高効率の両立を実現している。また交換部品が少なく、環境への負荷を低減できる点も特長だ。

ペーパーレス化が今後進行しても、紙の印刷業務が完全になくなる可能性は低いだろう。本製品のように環境に配慮したプリンターを用いることで、少しでも環境への負荷を低減したい。

関連記事:大量印刷に対応できるビジネスインクジェットプリンター エプソン PX-S7120

スイッチングハブ『EHC-G08MN4-HJW』

エレコムの『EHC-G08MN4-HJW』は、全8ポートがギガ対応であるLANポート搭載のスイッチングハブだ。同製品は従来モデルより消費電力を最大約15%削減している点が特長である。加えて、「らくらく節電E機能」を活用することで、パソコンがシャットダウンしている環境で電力を最大82%節約可能だ。環境負荷が少ない製品に付与されるメーカー独自の認定基準も満たしており、一定数を本製品に置き換えることで、大きな省エネ効果が期待できる。

関連記事:従来モデルよりも約15%の省エネを実現したスイッチングハブ エレコム EHC-G08MN4-HJW

モバイルPC 『CF-FV5』

パナソニックコネクトの『CF-FV5』は、環境に配慮したパソコンに付与される「PCグリーンラベル制度」の基準を満たしたモバイルPCだ。本製品の特長はバッテリー駆動時間の長さであり、同社でラインアップする『FV4』と比較して、本製品のバッテリー駆動時間は最大30%長くなり、動画再生時が約9時間、アイドル時は約18.1時間利用可能だ。その他にも独自の放熱設計で長時間の高パフォーマンスを維持できるので、外回りの多い営業職やWeb会議の多い方にもおすすめできる。

関連記事:バッテリー駆動時間を向上させた14.0型モバイルPC パナソニックコネクト CF-FV5

サステナブルな製品の導入で省エネとアピールを両立

省電力性能の高い製品へのリプレースが進むことで、作業効率の向上などのさまざまな効果が期待できる。また、こうした製品を幅広く導入することで、サステナブルやSDGsに積極的に取り組む企業であることをアピールできる効果も期待できる。

製品導入の補助金制度なども用意されているので、クライアントがIT製品のリプレースを検討した際には、今回紹介したIT製品の環境メリットについても言及しつつ、導入提案をしてみてはいかがだろうか。

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