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DX人材の育成に最適!
経産省&IPAが運営する「マナビDX」とは

掲載日:2025/07/29

DX人材の育成に最適! 経産省&IPAが運営する「マナビDX」とは

経済産業省と独立行政法人情報処理推進機構 (IPA)が運営している人材育成ポータル「マナビDX」。同サイトには、約1時間無料で学習できる講座から、有料で本格的にITスキルを高められる講座までそろっているため、組織のDX人材の育成に活用するのも良いだろう。マナビDXの概要やどのような講座があるのかを見ていこう。

マナビDXとは

マナビDXはデジタル人材の育成推進を目的として、2022年に経済産業省と独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が開設したポータルサイトだ。講座数は2025年7月時点で770種類以上があり、幅広いデジタルスキルを得られる。

同ポータルサイトでは、全社会人が身に付けるべきデジタルスキルである「DXリテラシー標準」と、IT人材に求められるスキルやキャリアを高める「ITスキル標準」、より実践的なスキルを身に付けられる「DX推進スキル標準」の3分野があり、それぞれに講座が用意されている。

また、マナビDXでは目指している職種に応じた講座を選択可能だ。

さらに、お気に入りの講座を登録できるほか、学習プランを作成して進捗(しんちょく)を確認しながら学べる機能も搭載されている。

デジタル人材育成の支援制度も実施

マナビDXでは、各省庁のデジタル人材育成に関する支援制度にも対応している。

一部の講座は、厚生労働省の「人材開発支援助成金」などの給付金の対象にもなる。その他にも、第四次産業革命スキル習得講座認定制度の対象講座も開設されている。組織内でマナビDXを活用する際は、これらの支援制度の対象講座であるかも確認しておくと良い。

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マナビDXでの講座の探し方

マナビDXから適切な講座を探すには、リテラシー講座から探す、支援対象となっている講座から探す、学びたい内容のキーワードから検索する、レベルから絞り込むといった方法がある。

レベルは1~4に分けられており、目安は以下のように定義される。

中でも人気の高い講座をピックアップして以下で紹介する。

ChatGPTの基礎が学べるeラーニング

ビジネスへの導入が進む生成AI。その代表格であるChatGPTの仕組みや概要、使用上のセキュリティリスクなどを無料で学ぶことが可能。マーケティング・分析や、コンテンツ・ドキュメント作成のコツも体系的に習得することができる。

現場で役立つDXの基本が学べるeラーニング

DXの基本を体系的に学び、日々の業務をより効率的に行えるようにする講座もある。

RPAやオンライン会議のトラブル対策、AIの入門といった、押さえておきたいDXの基本を幅広く学べる。

はじめてのプロンプトエンジニアリングコース

生成AIの活用拡大で注目を集める言語モデル・プロンプトの基礎を理解して、ビジネス現場で活用できるスキル習得を目指す。実務で生成AIを活用した業務効率化などを実現したい人におすすめだ。

関連記事:AIを使いこなす鍵 プロンプトエンジニアリングとは

はじめてのPython

機械学習やWebアプリケーションをはじめ、多くの用途で使用されているプログラミング言語「Python」。プログラミング初心者でも楽しさを体感できるように、図を多く用いて直感的で分かりやすい解説となっている。

AI・データサイエンス実践長期コース

生成AIを使用してビジネス課題解決のためのソリューションを学習でき、Pythonでデータ分析・機械学習・ディープラーニングの実装ができることを目指す本格的な講座となっている。

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マナビDXの活用はリスキリングやキャリアアップに有効

マナビDXは、これまでデジタルスキルの学習機会がなかった方や、より実践的なデジタルスキルを身に付けたい方など幅広い学習ニーズに応えるサービスだ。

講座は今後も追加されていく予定のため、検索機能やレベル分け、ロール分けなどで定期的に探してみると良いだろう。まずは気になる無料講座から始め、業務に必要なスキルを深めてみるのはいかがだろうか。