セキュリティ

PCの買い替え時にあわせて購入
のぞき見防止フィルターの必要性や比較ポイントを解説

掲載日:2025/12/16

PCの買い替え時に併せて購入 のぞき見防止フィルターの必要性や比較ポイントを解説

PC・スマホ画面ののぞき見を防止する「のぞき見防止フィルター」。リモートワーカーなど、公共の場で端末を扱う場合は特に必要である。本稿ではのぞき見防止フィルターの必要性、比較ポイントまで詳しく解説していこう。

のぞき見防止フィルターの種類

のぞき見防止フィルターとは、PC・スマホの画面を真正面以外からは見えないようにできる画面保護フィルターである。

正面からは問題なく画面が見えるものの、それ以外の方向からは見えないようになっているため、図書館など第三者がいる場所でもプライバシー保護に役立つ。また耐衝撃性に優れた製品が多いため、PC・スマホの液晶画面を保護する役割も担う。

しかし、のぞき見防止フィルターがあっても、ユーザーの真後ろに回り込まれると真正面になるため画面が見られてしまう点には留意しなければならない。また、複数人で画面を見たい場合には、真正面以外のメンバーには画面が見にくい点も注意点である。

それではのぞき見防止フィルターの種類について、以下の二点を解説する。

ノングレア

ノングレアタイプは、光の反射を抑制する加工が施されているフィルターである。艶消し加工によって画面への映り込みを防ぎ、目への負担を軽減できるため長時間の作業に適している。また、指紋が付着しにくいためタッチパネル式の端末にもおすすめである。ただし、画面がやや白っぽく見える傾向があるため、Webデザインなど色の正確性が求められる作業には向いていない。

グレア

グレアタイプは、光の透過性が高いフィルターである。画面本来の色味を忠実に再現できるため、映像や画像編集などコントラストや色彩の正確性が求められる作業に向いている。ただ、光の反射や映り込みが生じやすいため、日光やライトの影響を受けにくい場所で使用するとよい。

のぞき見防止フィルターの主要機能

ここでは、のぞき見防止フィルターの主要機能について、以下の五点を解説する。

指紋防止加工

指紋防止加工が施されていると、画面の汚れが付きにくくなり、清潔な状態を維持しやすい。特にスマホやタッチパネルでは画面に触れる頻度が多いため、指紋や皮脂汚れを防ぐ指紋防止加工が重要である。また、指の滑りが良くなるため操作性の向上につながる。

抗菌加工

フィルターに抗菌加工を施すことで、細菌の増殖を抑えられる。特に、外出先で頻繁に端末を操作する場合や複数人で共有する環境では、衛生面で安心であろう。

抗菌加工が施されている製品の多くは認証基準を満たしており、衛生面を考慮したい場合にはチェックしたいポイントである。

ブルーライトカット

PC・スマホ画面から発せられるブルーライトは、波長の短い光で目の奥まで届きやすい。そのため、ブルーライトを長時間浴びると目の疲労につながりかねない。そこで、ブルーライトカット機能付きのフィルターを活用することで、網膜への刺激を抑制し、目への負担を軽減できる。

耐衝撃性

耐衝撃性を有するフィルターであれば、画面保護の役割も期待できる。ガラス素材や多層構造を採用した製品が多く、落下や圧力による画面の破損を防げるであろう。特に、営業など持ち運びの機会が多い職種で働く方には要注目の機能である。

帯電防止加工

ディスプレイは静電気を帯びやすいため、そのままだとほこりが付着して見栄えも視認性も悪くなりかねない。そこで、帯電防止加工が施されたフィルターがあれば画面表面に静電気を発生しにくくできるため、画面のほこり汚れを防げる。特に、画像処理など繊細な作業を行いたい場合には重視したい機能の一つである。

のぞき見防止フィルターの比較ポイント

ここでは、のぞき見防止フィルターを比較する際のポイントについて、以下の三点を解説する。

のぞき見防止角度

フィルターの防止角度が180度であれば、左右からの視線を遮断できるものの上下からの視線は防ぎきれない恐れがある。そのため、セキュリティ保護を徹底するのであれば360度タイプがおすすめであるが、最終的には端末の利用環境や求められるプライバシー保護の強度によって使い分けよう。

視認性との両立

のぞき見防止機能は高いものの、画面の明るさや鮮明さを損なうフィルターも少なくない。可能であればプライバシー保護と視認性の両立ができている製品がおすすめである。真正面以外からの視線は十分遮断でき、かつ正面からは見やすいフィルターを選ぼう。

耐久性

特に、頻繁に使われる端末に貼り付ける場合は、フィルターの耐久性も見逃せない。傷やひび割れに強く長期間使用できるフィルターを選ぼう。代表的な素材として、ガラス素材とPET素材の2種類があるが、ガラス素材は硬度が高く傷も付きにくいため、画面の透明感を保ちやすい。一方、PET素材は薄くて軽量かつ価格も抑えやすい点がメリットである。

また、指紋や汚れが付着しにくい撥油加工が施されていれば、より長く快適に使用できる可能性が高い。

のぞき見防止フィルターでセキュリティを向上

のぞき見防止フィルターは、真正面以外からの視線を遮断することで、PC・スマホ画面ののぞき見による情報漏えいを防止するフィルターである。特に昨今は、リモートワークや外回りの営業などで、外出先で端末を操作するケースが増えている。その分、のぞき見による情報漏えいのリスクは高まっており、その対策としてのぞき見防止フィルターは有効と言えるであろう。

クライアントには、自社のセキュリティ強化手段として、ウイルス対策などだけでなくのぞき見防止フィルターをはじめとする物理的対策を提案してみるのもよいだろう。