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製造業や建設業などで活躍!
産業用スマートグラスの活用法を紹介
掲載日:2026/07/28

製造業や建設業などさまざまな業界の現場で産業用スマートグラスの導入が進んでいる。では、具体的な導入メリットは何なのか。本記事では産業用スマートグラスの概要や活用例などを解説する。
産業用スマートグラスとは
産業用スマートグラスとは、製造業や建設業などの多様な現場で利用できるように、防水・防じん機能などを備えたスマートグラスのこと。メガネのように顔に装着して使い、リアルタイムでディスプレイに表示される各種情報を確認しながら、ハンズフリーで作業を進めることができる点が特長だ。
産業用スマートグラスを導入するメリット
大きなメリットの一つに「作業効率の向上」が挙げられる。産業用スマートグラスを用いれば、紙やスマホなどを使うことなく、ディスプレイに表示されるマニュアルを見ながらハンズフリーで作業を進めることができる。
また、管理者はわざわざ現場に赴くことなく、ディスプレイ上に表示される現場の様子を確認しながら、遠隔地から現場作業員を的確にサポートすることも可能。これにより、作業効率の向上に加え、人材育成の効率化やコストカット(この例では現場までの交通費の削減)などのメリットも生まれてくる。
このように産業用スマートグラスは、特に作業手順が複雑な仕事や、複数拠点かつ離れた現場を管理する必要がある場合において、高い導入効果を発揮することが期待される。
拡大が予想されるスマートグラス市場
(産業用)スマートグラスの市場は今後拡大が予想される。例えば、Fortune Business Insightsによると、「2025年の世界のスマートグラス市場規模は約2兆円※であり、2026年には約2.2兆円※、2034年までに約5.2兆円※へと成長。予測期間中の年平均成長率(CAGR)は11.37%である」と報告している。
※1米ドル=160円で計算
2025年からの10年間で、市場規模が2.5倍以上に膨らむ可能性があるのだ。今後は製造業や建設業、物流業をはじめとする幅広い産業で、産業用スマートグラスの導入がさらに進む可能性が高いと考えられる。
産業用スマートグラスの活用事例

では、具体的に産業用スマートグラスはどのように使われているのだろうか。三つの活用事例を紹介する。
施工品質の担保に貢献
屋根の防水・補強工事などを行うある企業は、スマートグラスを用いた遠隔作業支援ソリューションを提供し、リアルタイムで技術者をサポートしている。同社によれば「同ソリューションがあれば、遠隔で現場の様子が分かり、施工品質も保つことができる」とのこと。産業用スマートグラスを活用すれば、少ない人数でより多くの現場の管理が可能になる。作業効率化だけでなく、人手不足解消や品質担保という面で導入効果を発揮した事例と言えよう。
作業者目線のマニュアル動画を作成
プリントヘッドの生産設備の保守保全業務を行うある企業では、産業用スマートグラスを活用して動画マニュアルを作成。スマートグラスで実際の作業を動画で撮影することで、作業者目線かつ手元の動きも分かりやすい映像を用意することができた。
同社いわく「メンテナンス技術の習得時間の短縮や理解度向上など、技能伝承・人材育成に役立てられている」とのこと。同社が作成した「作業者目線のマニュアル動画」は産業用スマートグラスならではの映像であり、こうした使い方は人材育成時間の短縮に大いに貢献することだろう。
社員間の労働時間のバランスを改善
レーザー加工機などの販売・保守を手掛けるある企業では、新人の業務サポートに産業用スマートグラスを活用している。これまでサポートが必要な際には、新人が先輩社員に写真や電話で状況を共有していたが、先輩社員側は画像や言葉だけではなかなか要領をつかむことができず、サポートに時間がかかっていた。結果として、先輩社員が対応せざるを得ない場面も生まれ、社員間の労働時間のバランスが偏っていたという。
しかし、産業用スマートグラスを用い、映像でタイムリーな情報共有を行うことで、これらの問題を解消。新人単独でメンテナンス業務を行う機会が週1~3、4回程度まで増やすことができたという。産業用スマートグラスが社員間の労働時間のバランスを改善し、結果として社員満足度も向上したと推測される。
産業用スマートグラスは、特に複数の現場を抱え、作業効率化や人材不足の解消を目指す事業者にとって有効なソリューションになり得る。導入効果を発揮できそうなクライアントには、ぜひ産業用スマートグラスを提案してみてはいかがだろうか。