トライアンドエラーを前提にしたシステム構築に対応

「2025年の崖」という言葉に象徴されるレガシーシステムからの脱却やデジタルトランスフォーメーション（DX）は、ITビジネスにおける重要なテーマである。DXはトライアンドエラーで推進されることが予想されるが、それを支える高いアジリティ性能を備えることはHCIの大きな特長の一つだ。仮想サーバーの構築・拡張が迅速に行えるHCIはDXのIT基盤の有力な選択肢になることは間違いない。

重複排除機能がVDI簡素化を実現

リモートワークが急速に一般化する中、端末の紛失や置き忘れに伴うデータ漏えい回避などの観点からVDIが注目されている。運用の柔軟性を考えると、各ユーザーに仮想デスクトップを用意するフルクローンが望ましいが、ストレージを多く必要とし、高コストになりがちというネックがあった。重複排除機能を備えるHCIであれば、ストレージを圧迫することなくフルクローンを実現する。HPE Simplivityの場合、標準装備されている専用HWアクセラレーターによりCPUリソースを使わずに重複排除とデータ圧縮が可能だ。

TCOコスト削減もHCIの注目点の一つ

「攻めの情シス」への転換に向け、システム運用の効率化が求められる中、その解決策として注目されるのがHCIだ。これまでシステム管理者はサーバー、SANスイッチ、外部ストレージのそれぞれについて異なる管理画面で管理する必要があったが、HCIにより一つの管理画面で管理できるようになることがその理由だ。またトラブル発生時の切り分けが不要になる点も見落とせないポイントだ。

重複排除が可能にするバックアップの高速化

データを人質に身代金を要求するランサムウェア対策やBCP対策として、データバックアップの有意性が改めて注目されている。その際に留意したいのが、バックアップ処理時間だ。データ可用性の確保という観点ではバックアップ間隔を短くすることが望ましいが、ネットワーク負荷増大もあり、業務と並行して行うのは難しいことも珍しくない。重複排除やデータ圧縮機能を備えるHCIであれば、バックアップ処理時間を大幅に圧縮することも可能だ。

一定規模以上であれば導入コストの有利性に直結

VDIを例にすると100～200ユーザー以上の規模であれば、HCIはコスト面でも十分な優位性を確保できる。中でも特に専用HWアクセラレーターによる高度な重複排除やデータ圧縮に関する機能を備えるHPE Simplivityに注目したい。

Azure Stack HCIなら導入コスト圧縮も可能

HCIはTCO低減が期待できる一方で、イニシャルコストの観点で中小企業への提案では難しい面もあったことは否めない。中小企業への提案でぜひ注目したいのが、Windows Serverの標準機能でHCIが定義できるAzure Stack HCIだ。

大塚商会の支店網が丸投げにも対応

新型コロナ感染症対策として、エリアを跨いだ移動制限などエンドユーザー様との物理的接触に制約を課すエンドユーザー様も少なくないはずだ。そうした場合にぜひ活用いただきたいのがBP事業部の全国拠点網。エンドユーザー様へのヒアリング段階から業務を代行することも可能だ。

ノウハウの活用でスムーズな構築を実現

HCI案件では、設計・提案、構築、運用の各フェーズで専門知識が求められる。SimpliVity製品の構築にHPE SimpliVity I&S認定という資格が求められることもこうした事情が関係している。同認定を持たないパートナー様の場合、大塚商会の関連会社であるアルファネットとのコラボがおすすめだ。

自社エンジニアによる設計、構築で信頼関係を構築

HPE SimpliVity I&S認定をお持ちだったり、Azure Stack HCI提案であれば、パートナー様が独自にシステム構築まで手掛けることが可能。自社スタッフが前面に立つことで、次につながる設計・構築を心掛けたい。