レノボ・ジャパン合同会社/レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ合同会社
越場 康介氏
Windows 10のEOSを製品ラインナップの拡充で完遂し、Windows Server 2025を中心としたビジネスをスタート。パートナー様と共に新たな領域を育てていきたい

新年、あけましておめでとうございます。大塚商会およびビジネスパートナーの皆さまにおかれましては、平素よりレノボ・グループの製品やサービスの販売に際しご尽力を賜り、心より御礼申し上げます。
昨年は、Windows 10 EOSに伴うマイグレーションが主要ミッションとなった一年でした。すでにデバイス入れ替えは大手のお客様を中心に着々と進んでいますが、弊社としては大塚商会との協業を通じて新規の受注も増やすことができ、大きな成果を挙げることにつながっています。この1月からは中堅中小企業のマイグレーションも本格化します。今後、より多くのパートナー様と協業させていただけることを楽しみにしております。
また、昨年はNPUを内蔵し、デバイス上でのAI処理を前提とする新しい製品カテゴリであるAI PCが大きな注目を集めました。5月に発表されたCopilot+ PCなど、エンドユーザー様への露出も増えつつあります。一方で、市場として過渡期である今日、AI PC以外のPCについても引き続き堅調な成長が続いています。アフター Windows 10 EOSの観点からも、新たな価値創造を通し、AI PCの市場を確実に培っていくことは、今年の重要な課題の一つです。
こうした中、大きな意味を持つのが、エンドユーザー様にパーソナルAIのメリットをより分かりやすくお伝えする取り組みです。大塚商会との協業による啓発のほか、レノボとしてのエコシステム構築も積極的に推進したいと考えています。パーソナルAI導入のロードマップは、エンドユーザー様に応じてそれぞれ異なります。AI PC販売は、これまで以上にパートナー様の力をお借りすることになるはずです。

現在、当社が取り組む製品ラインナップの拡充も今年、ご注目いただきたい点です。その一つが、コストパフォーマンスに優れたエントリーモデルの拡充です。エンドユーザー様のより多様なニーズに応えることで、法人需要の拡大を目指したいと考えています。また、当社のビジネスユーザー向け主力製品であるThinkPadシリーズでは、Copilot+ PC対応ラインアップの更なる拡充など、次の当たり前を創造する製品の投入を加速させ、お客様の働き方に伴走していきたいと考えています。非搭載など、従来のThinkPadのイメージを大きく変えるX9シリーズをこの1月発表していますが、その背景は、新たなユーザー層の獲得という狙いがあります。
一昨年来のワークステーション市場における当社製品の伸長も注目いただきたいポイントです。IDCレポートでは、レノボワークステーション国内シェアは昨年来、20%以上で推移し、2024年Q3では30%に近いところまで伸長を続けています。その背景には大塚商会と二人三脚で続けてきた、ワークステーション市場における取り組みがあることは間違いありません。アフター Windows 10 EOSでは、これらの製品にも更なるご注目をいただけると幸いです。
ITインフラストラクチャーの領域では、今年はこれまで以上にSMB市場に力を入れたいと考えています。製品ポートフォリオの拡充も計画しておりますので、ご期待ください。昨年11月に公開された、Windows Server 2025への対応も重要なキーワードの一つです。当社でも2025年1~3月期にはプリイントール版が出荷されますので、今年はWindows Server 2025を中核としたビジネスを作ることも大きな課題になります。その特長の一つとして挙げられるのが、Azure Stack HCIに関連する機能の強化です。今後、オンプレミスとクラウドを連携するハイブリッドクラウドやプライベートクラウドに移行する動きが活発化すると見られていますが、その基盤としてWindows Server 2025は大きな役割を果たすと見られています。また、IaaSという新たな利用形態の普及を受け、今年は大塚商会とも協力しながら「Lenovo TruScale IaaS」の拡販にも積極的に取り組みたいと考えています。
脱炭素社会に向けた次世代インフラストラクチャーの観点では、グリーンデータセンター支援も当社の重要な責務の一つです。生成AIが爆発的に普及する中、複数の国内企業が日本語によるLLM(大規模言語モデル)構築に向けた取り組みをスタートしていますが、今後の生成AIニーズを考えると、まだまだデータセンターのキャパシティは不足しているのが実情です。国内のデータセンター建設ラッシュの背景にはこうした事情もありますが、一方ではそれに伴う消費電力増大が大きな社会課題になりつつあります。こうした中、注目されるのがシステム全体を直接液体で冷却するテクノロジーです。当社のLenovo Neptune液体冷却システムは以前から環境意識が高い欧州を中心に導入が進んでいますが、昨年以降、国内データセンターでも採用が進んでいます。
デリバリーにせよ、キッティングにせよ、当社製品の販売はパートナーの皆さまのお力添えが欠かせません。皆さまにレノボを知っていただくことは常に私たちの重要な課題であり続けています。特に昨年、東京・大阪で開催されたBP事業部主催の展示会は、多くのパートナー様に私たちの製品・サービスを知っていただく重要な機会になりました。今年もこうした機会を積極的に生かし、より多くのパートナー様にとり、レノボがより身近な存在になることを指していきたいと考えています。

アドビ株式会社 長岡 昌吾氏
「生成AI元年」はノンコアクリエイターなど、エンドユーザー様の裾野拡大にご期待ください

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
日頃より弊社ソリューションの拡販に多大なご支援をいただきまして、誠にありがとうございます。
昨年は、2月の「実践ソリューションフェア」のメインステージで紹介していただいたAdobe Expressをはじめ、AIを搭載したことで誰でも自由にコンテンツが作れるようになったクリエイティブ領域の製品で着実にエンドユーザー様の数を増やすことができました。Adobe ExpressやAdobe Fireflyがクリエイターの業務効率化をサポートするだけでなく、コアなクリエイターでなければ越えられなかった壁をどんどん取り払ってくれたのです。
特にローカルのマーケティング活動が不可欠な多店舗ビジネスにおいては、それぞれの地域によって打ち出すコンテンツが変わってきます。SNSなどを使って必要なコンテンツをタイムリーに配信したいとき、誰でも手軽に、すぐにコンテンツを作れるソリューションがどうしても必要になります。そうしたニーズに適した製品として、Adobe Expressの導入は今後ますます進んでいくと思います。
当社のAIが選ばれている最大の理由は生成される素材の著作権問題やAdobe Acrobat側のハルシネーション(事実と異なる情報を生成する現象)対策をクリアし、エンドユーザー様が検索した情報をLLMの学習素材として保持しないことなどが「ビジネスユースに耐える」と、安心感につながっていることです。
一方で、日本におけるAdobe Creative Cloudのプロユーザーは平均年齢が45歳前後。おそらく10年、20年経てばアドビの評価やポジションも変わってくるでしょう。実際、Adobe Expressのような競合が非常に多いマーケットにおいて、当社は若者の間では決してメジャーな存在ではありません。だからこそ、パートナー様のビジネスとともに前進できる可能性は非常に大きいと感じています。次世代のアドビを同じ勢いで継続するために、パートナー様のお力をお借りしながらノンコアクリエイターのエンドユーザー様を増やすことに全力を傾けていきます。
また、販売方式がVIPプログラムからマーケットプレイスに移行し、当社製品は大塚商会様の「くらうどーるプラス」でご購入いただけるようになりました。AIを軸とする新しい市場でシェアを伸ばし、クリエイターに限らず全ての人に便利で魅力的な機能を訴求できればエンドユーザー様の裾野は広がるでしょう。受発注の仕組みなどオペレーションの簡素化を図り、より多彩な商材が管理できるプラットフォームとして、パートナーの皆様とのクロスセルもますます期待できるのではないでしょうか。
Adobe Acrobatにはすでに英語対応の生成AIがローンチされていますが今年初頭にはいよいよ日本語版がリリースされます。昨年のクリエイティブ領域に引き続きデジタルドキュメント領域でも「生成AI元年」が訪れる2025年は、とても楽しみな1年になりそうです。
日本マイクロソフト株式会社 滝本 啓介氏
セキュアなMicrosoft Copilotとクラウドサービスで「AI-Ready」の商機をサポートいたします

明けましておめでとうございます。
2024年はAI活用におけるクラウドサービスがDX分野におけるパートナー様との成長を牽引してくれました。Copilotを使いたいからクラウド化するという中堅・中小企業のエンドユーザー様も増え、売上全体を底上げしたのです。
大塚商会様とのビジネスおいては、Copilotの利便性が高く評価される中で「いかにエンドユーザー様までのラストワンマイルを大塚商会様とお届けするか」が1年を通した重要なテーマの1つでした。大塚商会様には導入・運用に関連するサラウンドメニューを企画・実行していただき、我々のパートナーである意義や価値をサービスとともに提供していただけたと感謝しております。
今年は、Windows 10のEOS(サポート終了)を控えてPCのリプレイス需要が訪れますが、我々はSurfaceのみならず、さまざまなプラットフォームでクラウドサービスを使っていただける状況をつくることを重視しています。そして、EOS後も減速することなく、「続くビジネス」を大塚商会様と進めていくために、パートナー様へのサポートを含め、一歩踏み込んだオールインワンパッケージソリューションの提供を加速させていきます。
パートナーの皆様にとっても今年は大きな商機です。そこで単にPCを売るだけではなく、まだ導入していない中堅・中小企業へのクラウドの提案や、人手をサポートするAIが日本の労働課題を解決することをセールストークに盛り込んでいただくことで、ビジネスはさらに広がっていくのではないでしょうか。
数年後には間違いなく「みんながAIを使える時代」が訪れます。今からそのスペックに耐えうるPCやクラウドを用意していただくために、我々は「AI-Readyな状態にしましょう」というメッセージを打ち出しています。中でも、トッププライオリティに位置付けているのがセキュリティです。Copilotの意味は「副操縦士」。あくまでも、機長であるユーザーが最適な選択ができるように一番近くで動いてくれる相棒であり、自ら実行キーを押すことはありません。「地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする」という企業理念の元、開発されたCopilotの最大の導入メリットは、AIのテクノロジーを最大限享受出来ると共に、企業にとって最重要資産であるデータをセキュアに扱えることなのです。
我々は近年、Copilotでのマーケットプレイス拡大に注力し、昨年は約30年ぶりにキーボードを刷新するなど、かつてない進化を遂げています。今後も不退転の決意で、AIを最大限活用いただけるPCを大塚商会様やパートナーの皆さまと一緒に皆様へ提供してまいります。

株式会社サードウェーブ 宮本 琢也氏
プラットフォーム戦略でお客様の複合的な課題を解決

1984年に設立された当社は、パーツを輸入し、お客様の要望に応じた一台を組み上げることから事業をスタートしました。現在は、ゲーミングPCブランド「GALLERIA」、2007年にデジタルクリエイターに向けたPCブランド「raytrek」、一般向けPCブランド「THIRDWAVE」の3ブランドを主軸にPC製造販売事業を展開しています。
BP事業部との取引は設立間もないころからスタートしていますが、エンドユーザー様のご指名で当社の高性能PCを取り扱っていただく程度の関係が長く続いていました。それが大きく変わったのは2023年のことです。その後の大塚商会主催イベントへの積極的な参加により、顔とモノと商機がつながってきた手応えを強く感じています。我々が特に期待するのは、ローカルキングと呼ばれるパートナー様との協業です。BP事業部さんの力をお借りしながら全国のリセラーであるご販売店様にお取り扱いをしていただくことを期待をしています。
NVIDIA搭載の高性能PCの実績と並ぶ当社の強みとして挙げておきたいのは、神奈川・綾瀬に製造拠点を持ち、最短2日で出荷可能な生産体制を持つ点です。特に5台、10台というオーダーの納期については短納期でお届けができる大きな自信を持っています。Windows 10 EOS商戦では、納期が課題の一つになることが予想されますが、調達に苦労された際には、ぜひ当社製品にご注目いただきたいと考えています。
Windows 10 EOSに伴う商機では、NPUを搭載したAI PCが重要なキーワードになるはずです。現時点ではNPU搭載PCの用途は不透明な部分が多いのが実情です。一方で、サービスの進化は常に多くの人の想像を上回ってきました。PCを選定する中で、コスト重視で仕様を絞って選択されたユーザー様も少なくないと思います。しかしいざリモート会議などを試すとなかなか思うように業務をおこなえないなどのお声もいただくことがあります。
リモート会議で画面が固まる場合、原因をネットワーク環境に求めることが一般的ですが、CPUの画像処理能力に起因することも実は少なくありません。今後、AI処理というタスクが追加されたなら、既存プロセッサーの処理能力は限界に近づくはずです。当社はどこよりも早くインテル® Core™ Ultraプロセッサー(シリーズ2)搭載PCを発売し、今後もAI PCの先駆けとしての役割を果たしていきたいと考えています。
また、クラウド移行が急速に進む一方で、企業の中にはクラウドに上げない(上げたくない)データも数多くお持ちだと思います。TWはワークステーションからクライアントPCPCそしてローカルLLMの活用まで一気通貫でご相談に乗り、ご提案をさせていただくことができますので是非お声がけください。