2022年10月公開

オートデスクの2つのコレクション製品の各ソリューションを紹介

オートデスクの製造業界向けコレクション「PRODUCT DESIGN & MANUFACTURING COLLECTION」(略称 PDMC)と建設・土木業界向けコレクション「ARCHITECTURE, ENGINEERING & CONSTRUCTION COLLECTION」(略称 AECC)は、各業界に向けた必要なソリューションをパッケージングした極めてコストパフォーマンスの高い製品だ。各工程においてどのように活用されているのかをソリューションマップに沿って紹介したい。

製造業界向けコレクションの各ソリューション

PRODUCT DESIGN & MANUFACTURING COLLECTION(PDMC)は、製造業界に向けて構成したパッケージ。Inventor Professionalをはじめ、AutoCAD、Inventor Nastran、Inventor CAM、Inventor Nestingなど、製品設計やシミュレーション、製造の最新ツールが利用できる。パッケージされている各製造向けソリューションを紹介したい。

製造向けソリューションとして、主軸となるのはInventor Professionalだが、機械設計であれば、AutoCAD Mechanical、電気制御設計であれば、AutoCAD Electrical、配管設計であれば、AutoCAD Plant 3Dというように業界別専用ツールセットを活用できる。

Inventor Nastranでは、熱伝導、自動落下試はこちら験、線形静的応力といったシミュレーションが行える。CAD 対応の 1D 公差解析ソフトウェアのInventor Tolerance Analysisなら、累積された寸法の変化に基づいて機械的適合性とパフォーマンスの影響をはっきりと理解することができる。

レンダリング機能によるビジュアライゼーションは、イメージの具体的な共有はもちろん、素材として活用ができるなどのメリットもある。ビジュアライゼーションツールAutodesk 3ds Maxなら、3次元モデルから高品質なレンダリングイメージを作成できる。

製造設備のコンセプト作成、計画、検証を行えるFactory Design Utilities。マルチフォーマット対応3DビューアーのAutodesk Navisworks Manageの干渉チェックを組み合わせることで、ファクトリのレイアウト設計者が、正確な設備配置を実現できる。

また、クラウドソリューションである「Fusion 360」でジェネレーティブデザイン機能も利用できる。製品設計に役立つほか、将来的な製造業の変化に柔軟に対応できる。

複雑なカスタム製品や機器、システムを設計するエンジニア向けのソフトウェアを取りそろえたPRODUCT DESIGN & MANUFACTURING COLLECTION(PDMC)は、主要製品に加えて、高度なシミュレーション、公差スタックアップ解析、CAM など 6 つのコレクション限定アプリケーションを利用できる究極のエンジニアリングソリューションだ。

もちろん、各工程において必要なツールを単体製品として購入することもできる。製造向けソリューションマップを参考に、お客様に最適なツールをご提案いただきたい。(一部単体での販売がない製品、コレクションでのみ提供する製品があります)

建設・土木業界向けコレクションの各ソリューション

ARCHITECTURE, ENGINEERING & CONSTRUCTION COLLECTION(AECC)は、BIM/CIMに必要な設計製品がパッケージされている。AutoCADをはじめ、Revit、Civil 3DなどのBIM、BIM/CIM、i-Construction関連のソフトウェアは、プロジェクトの初期段階から施工までの実施を促進する。BIM/CIMソリューションマップに記載の各工程に必要な製品を紹介しよう。

<【調査】
調査の段階では、3Dレーザースキャナーで測量したデータをReCap Proで取り込み、Civil 3D連携により、地形・地質モデルを短期間に作成できる。また、CIM モデルとレーザー測量機を連携させることで、墨出しを行えるPoint Layoutの活用も広がりを見せている。

【基本設計】
RevitやAutoCAD、InfraWorksとの連携により、リアルなイメージやビデオを作成。基本計画・設計モデルをビジュアライゼーションにより、見える化することで、関係者の合意形成が容易になる。

【実施設計】
基本計画・設計モデルを実施設計モデルへと進めるためには、詳細なモデルを追加したり、置き換える必要がある。RevitやAutoCAD、Civil 3Dであれば、容易に実施設計モデルを作成でき、図面・モデルの整合性の確認や意思決定がスムーズに行える。

【施工】
着工に入る前には、施工干渉モデルが必要不可欠。Naviswoksであれば、関係者とともに施工干渉モデルを総合的にレビューでき、手戻りを事前に防ぐことができる。また、施工干渉モデルを視覚化することにより、施工管理の効率アップを図ることができる。

【コミッション 引き渡し】
コミッショニングは、設計品質の向上や設計作業の合理化、設計不具合のリスクが減るなど、設計者にさまざまなメリットをもたらす。InfraWorksやNaviswoks、Revit、そしてAutoCADにより、コミッショニングに必要なBIM+現況モデルを提供できる。

【運用・管理】
建物のライフサイクルコスト(LCC)をしっかりと理解・把握することで、ファシリティマネジメント(FM)によるメンテナンス効率化を実現。また、FMにより、省エネルギー・省CO2、省コストが実現できるため、環境対策としても期待されている。

このように、建築・建設や土木・インフラ業界に向けて構成されたパッケージであるARCHITECTURE, ENGINEERING & CONSTRUCTION COLLECTION(AECC)は、主要な設計製品に加えて、解析、ビジュアライゼーション、リアリティ キャプチャ、詳細設計、自動化、ドキュメント管理のための 12 の製品が含まれている。これからのBIM/CIM設計には、欠かせないエンジニアリングツールのパッケージだ。

もちろん、建設・土木業界向け製品においても各工程において必要なツールを単体製品として購入することもできる。ソリューションマップを参考に、お客様に最適なツールをご提案いただきたい。(一部単体での販売がない製品、コレクションでのみ提供する製品があります)

◆各コレクション製品に含まれる単体製品の一覧は、以下のカタログにてご確認ください。
製品カタログはこちら