
2014年4月9日(日本時間)のWindows XPのサポート終了がいよいよ目前に迫ってきた。サポート終了時の対応というと、OSのアップグレードやPCの入れ替えとそれに伴う作業に注目しがちだが、PC本体以外にもチェックするべき点が多数存在する。この機会に、IT環境の最適化をぜひ、提案していただきたい。
企業にとって、Windows XPからの移行は必須の対応だ。その理由の第一は、Windows XPを使い続けることで、セキュリティの確保が難しくなることにある。市販のセキュリティソフトでは、OSの脆弱性まではカバーすることができず、ウイルス感染などの脅威に対応することができない。さらに、情報漏えいなどのリスク管理にも問題が生じることになる。
OS移行で必須の作業がPCデータ移行だが、この機会に、バックアップ対策も視野に入れた製品を提案していただきたい。1つは、社内LANで複数のPCが接続されている場合に適したNASの提案だ。多彩な管理運用機能が搭載されたバッファローのNAS『WS5400RWR2/WS5400DWR2/WS5200DWR2 シリーズ』であれば、OS移行後の運用管理にも手間がかからない。もう1つは、外付けストレージを使用する方法だ。イメーションの『RDXバックアップスターターキット』はUSB接続が可能なので、比較的PCの台数が少ない場合や、支店や営業所などで使用しているPCのデータ移行とバックアップに適している。カートリッジ方式なので、データの管理や容量の増加への対応も容易だ。
OSの移行に伴いPCの切り替えを考えている場合には、UPS(無停電電源装置)の見直しも必要だ。従来のUPSは「矩形波」と呼ばれる出力方式が多いが、最新のPCの電源には、正弦波入力が必要なPFC電源を搭載したタイプが主流だ。また、OSやPCを移行することによって、消費電力などの要求仕様も異なってくる。さらに、一般的なUPSのバッテリ寿命は長寿命タイプのものでも4~5年なので、この機会にUPSの見直しを提案してみてはいかがだろうか。
例えば、オムロンの『BY35S/BY50S/BY80S/BY120S』であれば、多彩な製品がラインアップされているので、最適なUPSを提案することができるだろう。SOHOなどには、シュナイダーエレクトリックの『APC GS Pro 500 5年保証』がおすすめだ。リチウム電池を採用しているので、小型軽量で設置場所を選ばない。
OS移行という絶好の商機をぜひ活かして、IT環境の最適化を提案していただきたい。