プレゼンテーション資料などに高解像度の画像を多用したり、動画によるプロモーションを行うなど、企業が保存しなければならないデータは、ますます増加の一途をたどっている。そのため、ファイルサーバーの増設などの対策が必要になるが、導入・運用ともに大きなコストが発生することになる。そこで活用を提案していただきたいのが、手軽にストレージの増設を実現できるNAS製品の導入だ。

トータルコストを抑えるなら拡張性と保守性に注目
「拡張ボリューム」採用ビジネスNAS
株式会社アイ・オー・データ機器
HDL4-HEX シリーズ
製品詳細
Linux搭載法人向け2ドライブNAS
エレコム株式会社
NSR-MS2BLBシリーズ
製品詳細

ファイルサーバーと比較して、手軽に導入できるNASではあるが、導入・運用を含めたトータルコストは常に意識しておきたい。そこでチェックしたいのが、拡張性と保守性だ。導入時は最小限のストレージを用意しておき、必要に応じて容量を増設していくことができれば、効率的なIT投資を実現できる。例えば、アイ・オー・データ機器の「HDL4-HEXシリーズ」であれば、多彩な容量のHDDが用意されていることに加え、増設用のドライブも搭載されているので、業務の拡大やデータの増加に合わせた拡張が可能だ。また、プリンストンの「Drobo 5N」のように、容量の異なるHDDやSSDを搭載できるNAS製品もある。独自技術により、容量の異なるHDDを搭載してもRAID機能を利用できるのは嬉しい点だ。

保守性でチェックしておきたいのは、サポートサービスの充実度だ。エレコムの「NSR-MS2BLBシリーズ」のように、自社運営の法人専用サポートが用意されていれば、安心して使用することができる。また、「HDL4-HEXシリーズ」のように、遠隔管理サービスが用意されている製品もある。保守メニューには、専門スタッフが現地に出向くオンサイト保守や、コールセンター受付と交換部品送付に対応するデリバリー保守など、各ベンダーによりさまざまなサービスが用意されているので、エンドユーザー様に必要なサービスを含めて提案していただきたい。また、ディスク障害時に自社の担当者がHDDを換装する場合には、「Drobo 5N」などに搭載されているHDDの自動復旧機能に注目して製品を選定したい。

安心安全な運用を実現するセキュリティ機能も要チェック
「Beyond RAID」搭載NAS
株式会社プリンストン
Drobo 5N
製品詳細
小・中組織向けファイルシェアソリューション
株式会社プリンストン
Transporter 15
製品詳細

ノートPCに加え、タブレット端末やスマートフォンも今や重要なビジネスツールになっている。多彩なデバイスからアクセスが可能なのは便利であると同時に、高いセキュリティが必要になる。プリンストンの「Transporter 15」ではWindowsやMac OSを搭載したPCから、スマートフォンやタブレット端末まで、社内外を問わず簡単にアクセスが可能だ。組織や部門、グループ単位でアクセス権限を設定することも可能になっている。また、組織ユーザー単位ではなく、管理者が一括でアクセス権限を管理する場合には、「NSR-MS2BLBシリーズ」のように一括登録が可能な機能を選択すれば、運用の負担を軽減できる。

セキュアなファイル共有を実現するには、そのほかのアプローチも存在する。例えば、「Transporter 15」には、共有したいファイルだけを外部ユーザーにダウンロードしてもらうURLを自動生成する機能が搭載されている。これを利用すれば、共有したいファイル以外のデータを閲覧されることはない。

拡張性、保守性、セキュリティは、ファイルサーバー環境を構築するうえでどれも欠かせないポイントだ。エンドユーザー様の利用状況に合わせて、最適なNAS製品を提案していただきたい。

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